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第1問
を原点とする座標平面上の 点 ,,, で,条件
を満たすものを考える。このとき,以下の問いに答えよ。
(1) , が曲線 上にあるとき, はこの曲線上にはないことを示せ。
(2) ,, が円周 上にあるとき, もこの円周上にあることを示せ。
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第2問
コンピュータの画面に,記号○と×のいずれかを表示させる操作をくり返し行う。このとき,各操作で,直前の記号と同じ記号を続けて表示する確率は,それまでの経過に関係なく, であるとする。
最初に,コンピュータの画面に記号×が表示された。操作をくり返し行い,記号×が最初のものも含めて 個出るよりも前に,記号○が 個出る確率を とする。ただし,記号○が 個出た段階で操作は終了する。
(1) を で表せ。
(2) のとき, を と で表せ。
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第3問
を原点とする座標平面上に, 軸上の点 と,直線 が与えられている。ここで,, とする。
いま,傾きが の直線 を対称軸とする対称移動を行うと,原点 は直線 上の,第 象限の点 に移り, 軸上の点 は直線 上の,第 象限の点 に移った。
(1) このとき, を と で表せ。
(2) 次の条件を満たす点 が存在することを示し,そのときの の値を求めよ。
条件:どのような に対しても,原点を通り直線 に垂直な直線は となる。
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第4問
次の条件を満たす組 を考える。
条件(A):,, は正の整数で, および を満たす。
以下の問いに答えよ。
(1) 条件(A)を満たす組 で, となるものをすべて求めよ。
(2) 組 が条件(A)を満たすとする。このとき,組 が条件(A)を満たすような が存在することを示せ。
(3) 条件(A)を満たす組 は,無数に存在することを示せ。
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第5問
とし,数列 を漸化式
によって定める。このとき,以下の問いに答えよ。
(1) 各 に対し とおく。 のとき, となることを示せ。
(2) を求めよ。
(3) を求めよ。
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第6問
を定義域とする関数 について,以下の問いに答えよ。
(1) 関数 は,実数全体を定義域とする逆関数を持つことを示せ。すなわち,任意の実数 に対して, となる がただ つ存在することを示せ。
(2) 前問(1)で定められた逆関数を とする。このとき,定積分 を求めよ。
第1問 P₃ = (3/2)P₂ − P₁ で点を作っていく
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
条件の式を で書くと、、。つまり 前の 2 点から次の点が決まる「ベクトルの漸化式(前の項から次の項を作る式)」になっている。
筋は 2 つ。(1) は双曲線 の上の点を と文字 1 つで表し、 の座標をそのまま計算する。(2) は円の上にあることを「長さの 2 乗が 1」と言いかえ、内積(ベクトルのかけ算 )で計算する。
(1)
、( は 0 でない)とおくと
が の上にあるかは、 座標と 座標の積を見ればよい。展開すると
これが 1 になるとすると 、分母をはらって 。判別式は なので、実数の は無い。だから は曲線の上に来られない。
別の見方もできる。 と は同じ符号なので、 の大きさはいつも 2 以上(相加平均と相乗平均の関係)。すると積は 以下か、 以上になり、1 はそのすき間に落ちる。
なるほど:係数 が 2 より小さいことが効いている。係数を にすると積は で、 なら が解けて が曲線に乗れる。
答え示すこと: は の上にない。要点:。, , とおくと、 の 座標と 座標の積は 。これが で、判別式 より実数 は無い
(2)
円周の上にあることは、原点からの長さが 1 であることと同じ。そこで を と書き、
まず の長さの 2 乗を内積で展開する。
これが 1 なので 。3 点が円の上にある、という条件は「 と の角 が 」ということだった。
次に の長さを出すには が要る。
図で見ると、 と の角も で、点は円の上を 同じ角 ずつ回って 並んでいる。 という形の漸化式は「同じ角ずつ回す」ことと同じで、だから何番目の点も円から外れない。
答え示すこと:。要点: より 。すると で、
第2問 × が 3 個出る前に ○ が n 個そろう確率
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
記号の出方は「前の記号と同じなら 、ちがえば 」。だから確率は 記号が入れかわった回数 で決まる:同じ記号が続いた回数を 、入れかわった回数を とすると、その並びの確率は 。
考えるのは、最初の から始めて、 が 3 個になる前に が 個出て終わる並び。 は最初の 1 個のほかに あと 1 個までしか出せない ので、勝つ並びは少ししかない。それを全部書き出して、1 つずつ確率を足す。
(1)
が 2 個で終わる並びを全部書く。 があと 1 個も出ないなら 。あと 1 個出るなら、その が の前か間に入る: と 。 が 2 個目で操作は終わるので、これで全部。
それぞれの確率は、となりどうしが同じか入れかわりかを数えればよい。
(必ず入れかわる)なら で必ず勝つので 、式も 1 になる。
答え(○ が先に 2 個そろう並びは ()、()、()の 3 通り)
(2)
考え方は (1) と同じで、 が 個の場合に広げる。 があと 1 個も出ないのは だけで、入れかわり 1 回・続き 回なので 。
があと 1 個出る場合は、2 つめの の位置で分ける。最初の のすぐあとなら で 。 の間( 個目の のあと、)なら、入れかわりが 、、 の 3 回で、残りの 回は同じ記号が続く。だからどの でも確率は で、それが 通りある。
なるほど:勝ち方は全部で 通りしかない。 を入れると (1) の答えと同じになるので、(2) の式は でも使える。 を大きくすると入れかわりにくくなるが、最初が なので が続いて負けやすい。 では のとき一番大きく、 が大きいほど一番よい は 1 に近づく。
答え(× はあと 1 個まで。× が 1 個だけ:。 で始まる:。2 つめの × が ○ の間: 通りでどれも )
第3問 紙を折って、角を 3 等分する
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
直線 を折り目にして紙を折る、と考えるとわかりやすい。折り返し(対称移動)では、もとの点と移った点を結ぶ線分を、折り目が 垂直に 2 等分 する。そして長さは変わらない。
筋は、まず O が y=1 の上の Q に移ることから の位置を で決め、次に P を折り返した点 R の座標を計算して、その傾きを とする。(2) では に垂直な直線の傾きが になる、を (1) の式に入れて、3 倍角の公式と見くらべる。これは 折り紙で角を 3 等分する方法 になっている。
(1)
Q を ()とする。 は OQ の垂直二等分線なので、傾きは OQ の傾き に垂直な 。これが なので 、つまり で 。 は OQ の中点 を通るので
は P を折り返した点なので、PR は に垂直で、PR の中点が の上にある。
1 つめから 。2 つめに入れて について解くと
R は直線 の上にあるので、 が答えになる。
R が第 1 象限にあるためには 、つまり( なので) が要る。折り目の傾きが急でないと、P が y 軸の左へ飛んでしまう。
答え( は OQ の垂直二等分線なので , 、。。)
(2)
に垂直な直線の傾きは 。これが なので、 とおくと 。 なので 。
(1) の式に を入れ、分子と分母に をかけて整理すると
一方、3 倍角の公式から 。この 2 つが の どの でも 等しくなる を探す。分数どうしが等しくても、分母どうし・分子どうしが等しいとは限らない(約分できることがある)ので、分母をはらって引き算する。
では なので、これが 0 になるのは のときだけ。つまり だと、どの でも 2 つは等しくならない。
逆に なら、どの でも の折り目で条件どおりに折れることを確かめる。Q は で第 1 象限。R は (1) の式から
で、 なのでどちらの座標も正。だからこの点 P は存在する。
なお には という解もあるが、そのときは で となり R が第 1 象限に入らない。だから条件に合う折り目は 1 本に決まる。なるほど:高さ 2 の点を直線 に、原点を高さ 1 の線に合わせて折ると、どんな角でも 3 等分できる。
答え(示すこと: ならどの でも条件が成り立つ。要点:, を (1) に入れると 。これが 3 倍角の式 とすべての で等しい 。このとき , はどちらも第 1 象限で、 はただ 1 本)
第4問 x²+y²+z²=xyz の組を、とりかえて増やす
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
を、 についての 2 次方程式 とみるのがかなめ。 を決めると は 2 つの解のどちらかになり、解と係数の関係(2 つの解の和と積)が使える。
(1) は判別式(解が実数になるかの目印)で小さい場合を調べる。(2) は、組の中の 1 つを「同じ 2 次方程式のもう 1 つの解」にとりかえると、また組になることを示す。(3) はそれをくり返す。
(1)
なので、 は 1, 2, 3 のどれか。
なら の 2 次方程式は で、判別式は
なので、実数の すら無い。 なら 、つまり となり、やはり無い。 の組は、 に限らずどこにも無い(ここは (2) で使う)。
なら しかない。、 で 。どちらも を満たす。
答え, , , , , , , ( なら の判別式 、 なら で解なし。 で )
(2)
が条件を満たすので、 は の 2 次方程式
の解になっている(もとの式の を に書きかえただけ)。もう 1 つの解を とすると、解と係数の関係から
1 つめから は整数、2 つめから 。だから は正の整数で、 は を満たす。
残るのは並び 。 はもとからある。(1) で の組は無いと分かったので 、よって 。すると
答え示すこと: とすれば組 , , は条件(A)を満たす。要点: は の解で、もう 1 つの解は (整数で正)。(1) から条件(A)の組はいつも なので 、。よって
(3)
(1) で見つけた から始めて、(2) の作り方をくり返す。
(2) で示したとおり、新しい は前の組の一番大きい数 より 真に大きい。だから一番大きい数は毎回増え続け、同じ組は二度と出てこない。この操作はいつまでも続けられるので、組は無数にある。
なるほど:2 次方程式の「もう 1 つの解」にとりかえるだけで、新しい解が次々に作れる。とりかえるのは真ん中の数でもよく、たとえば の 6 を にとりかえて、大きさの順に並べかえた も組になる。
答え示すこと:条件(A)の組は無数。要点:, , から (2) の作り方をくり返すと , , , , , , , , 。 は毎回真に大きくなるので、同じ組は二度と出ず、組は限りなく作れる
第5問 逆数 bₙ にすると、ほぼ 2 ずつ増える
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
漸化式 はそのままでは扱いにくいが、逆数 にすると
と、毎回 2 と少しずつ増える 形になる。ここがこの問題のかなめ。
(1) はこの式からすぐ出る。(2)(3) は、 が とほとんど同じ( が とほとんど同じ)ことを、上と下からはさんで(はさみうちの原理)使う。
(1)
で、 なら なので、どの も正。だから上の式が使えて、。
を から まで足すと
( を使った)。 なら右の和には正の数が 1 つ以上あるので 。 だけは でちょうど等しいので、問題は としている。
答え示すこと: で 。要点: なので 。 から
(2)
(1) から、 で 。和を上からおさえるには、 の和を積分でおさえる: なので
右はしは で 0 に近づく( は よりずっとゆっくり大きくなる)ので、はさみうちで極限は 0。
答え( で 。 なので )
(3)
(1) の式 の和を、(2) と同じように上からおさえる。 で
両辺を でわると、左はしは 2、右はしも なので 2 に近づく。はさみうちで 、つまり 。
なるほど: は増え続けるが、 くらいのゆっくりした増え方なので、 でわると消える。実際に計算すると で 。
答え((1) の式と から 。 でわると両はしが 2 に近づくので 、)
第6問 逆関数 g の積分は、長方形から f の積分を引く
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
がたくさん出てくるので、 とおく。 なら で
(1) は「増えるだけ」と「両はしで と 」を示せば、どの値もちょうど 1 回とる。(2) は逆関数 の式を求めずに、グラフを折り返して面積を考える(逆関数の積分)。
(1)
増えるか減るかを見るため微分する。 なので、 を で微分して をかければよい。
両はしを見る。 では で、分子 、分母 なので 。 では で、後ろは 1 に近づき なので 。
は連続で、 から まで増えるだけなので、中間値の定理(連続ならその間の値を必ず通る)から、どんな にも となる があり、増えるだけなのでただ 1 つ。 に限っていることが大事で、 まで入れると は から までの値をもう一度とってしまう。
答え示すこと:どの実数 にも となる がただ 1 つ。要点: とおくと 、 で増加。 で分子、分母 なので 、 で 。連続なので中間値の定理と合わせて、すべての値をちょうど 1 回とる
(2)
まず、積分の両はしでの の値を求める。 を の式にして整理すると
を入れると 0 になり、 の解はこれだけ((1) より解はただ 1 つ)。つまり 。同じように は になり、 で 。
のグラフの下の面積()は、図で見ると、長方形 から長方形 と、「 軸と曲線の間で の部分」を引いたもの。その部分は を で積分した面積なので
( と置換積分して部分積分しても同じ式になる。)
これを引いて整理すると になる。なるほど:8 と 27 は、 がちょうど 2 と 3 になるように選ばれていた。ほかの数にすると、たいてい 3 次方程式の解 が整数にならず、答えが短い形にならない( なら 、 なら のように、きれいに出る数もある)。
答え(, は の 3 次方程式で , 、つまり , 。、)