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第1問
平面の放物線 上の 点 が次の条件をみたしている。
は一辺の長さ の正三角形であり,点 を通る直線の傾きは である。
このとき, の値を求めよ。
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第2問
自然数の 乗になる数を平方数という。以下の問いに答えよ。
(1) 進法で表して 桁以上の平方数に対し, の位の数を , の位の数を とおいたとき, が偶数となるならば, は または であることを示せ。
(2) 進法で表して 桁以上の平方数に対し, の位の数, の位の数, の位の数,および の位の数の つすべてが同じ数となるならば,その平方数は で割り切れることを示せ。
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第3問
半径 の円 がある。半径 の円板 を,円 に内接させながら,円 の円周に沿って滑ることなく転がす。円板 の周上の一点を とする。点 が,円 の円周に接してから再び円 の円周に接するまでに描く曲線は,円 を つの部分に分ける。それぞれの面積を求めよ。
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第4問
関数 を次のように定める。
以下同様に, に対して関数 が定まったならば,関数 を
で定める。
このとき,以下の問いに答えよ。
(1) を実数とする。 をみたす実数 の個数を求めよ。
(2) を実数とする。 をみたす実数 の個数を求めよ。
(3) を 以上の自然数とする。 をみたす実数 の個数は であることを示せ。
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第5問
を正の実数とする。 空間内の原点 を中心とする半径 の球を ,点 を中心とする半径 の球を とする。球 と球 の和集合の体積を とする。ただし,球 と球 の和集合とは,球 または球 の少なくとも一方に含まれる点全体よりなる立体のことである。
(1) を の関数として表し,そのグラフの概形をかけ。
(2) となるとき, の値はいくらか。四捨五入して小数第 位まで求めよ。
注意:円周率 は をみたす。
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第6問
片面を白色に,もう片面を黒色に塗った正方形の板が 枚ある。この 枚の板を机の上に横に並べ,次の操作を繰り返し行う。
さいころを振り,出た目が , であれば左端の板を裏返し,, であればまん中の板を裏返し,, であれば右端の板を裏返す。
たとえば,最初,板の表の色の並び方が「白白白」であったとし, 回目の操作で出たさいころの目が であれば,色の並び方は「黒白白」となる。さらに 回目の操作を行って出たさいころの目が であれば,色の並び方は「黒白黒」となる。
(1) 「白白白」から始めて, 回の操作の結果,色の並び方が「黒白白」となる確率を求めよ。
(2) 「白白白」から始めて, 回の操作の結果,色の並び方が「白白白」または「白黒白」となる確率を求めよ。
注意:さいころは から までの目が等確率で出るものとする。
第1問 放物線 y=x² に正三角形をのせる
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
放物線 の上の 2 点 、 を結ぶ直線の傾きは
と、2 点の 座標の和になる。これがこの問題のかぎ。3 点 P, Q, R の 座標を , , とすると、3 辺の傾きは 、、 になり、傾きが分かれば , , が出せる。
一方、正三角形の 3 辺は、どれも 60° ずつ向きがちがう。PQ の傾きを と書くと、ほかの 2 辺の傾きは と 。どちらが QR でどちらが RP かは、三角形の向きで入れかわるが、1 辺の長さには関係しない。
(答)
加法定理で、残りの 2 辺の傾きを出す。 なので
、、 とおくと、3 つを足して 2 で割れば が出て、1 つずつ引けば , , が出る。長さに必要なのは で、2 つ目と 3 つ目の式を引くと 。分母を にそろえて計算すると
辺 PQ は、横に 進む間に、たてに傾き 倍だけ進むので、長さは
実際の点も出しておくと、、。3 辺の傾きの式から , , が 1 通りに決まるので、条件を満たす正三角形は(P と Q の入れかえをのぞいて)1 つしかない。
模型では、傾きの式を使わずに、PQ を 60° 回して頂点 R を作り、R が放物線に乗る所を探している。見つかる三角形の辺の長さは、ここで出した値と一致する。PQ の傾きを変えると、傾きが のときだけ残りの辺の 1 本がたて向きになり、三角形が作れない(模型のつまみは 0 以上なので の方)。それ以外の傾きなら、三角形は 1 つに決まる。
答え(P, Q, R の 座標を , , とすると、放物線の 2 点を結ぶ線の傾きは 座標の和。正三角形の 3 辺の傾きは , なので 、, がこの 2 つ。、)
第2問 平方数(2 乗した数)の下の桁
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
平方数の下の桁は、もとの数の下の桁だけで決まる。( は 1 の位の数、)とすると
は下 2 桁に関係せず、 は 10 の位を偶数だけずらす。だから、10 の位の数の偶奇と 1 の位の数は、 だけで決まる。(1) はこれで の 10 通りを調べればよい。
(2) は (1) を使う問題。下の桁が「同じ数字」なら 10 の位と 1 の位も同じなので、その和は偶数になり、(1) が使える。残った候補をもう 1 段くわしく調べる。
(1)
を並べると 。10 の位の数の偶奇は の 10 の位で決まるので、1 の位 ごとに分けると次のようになる。
のとき()は、 の 10 の位が でどれも偶数なので、 は偶数。
のとき()は、 の 10 の位が 1, 3 で奇数なので、 は奇数。
これで の偶奇が分かる。 は「偶数+奇数」で は奇数。 は「奇数+偶数」で奇数。残る だけが「偶数+偶数」で偶数になる。だから が偶数なら は 0 か 4。
1 の位が決まると 10 の位の偶奇も決まってしまう、というのが面白いところ。1 の位が 6 の平方数(16, 36, 196, 256, …)は、どれも 10 の位が奇数になっている。なお「3 桁以上」の条件は、10 の位がきちんとある数を考えるためのもので、1〜2 桁の平方数でも同じことが成り立つ。
答え示すこと:3 桁以上の平方数で が偶数なら または 。要点: とすると 。 は 10 の位を偶数だけずらすので、 の偶奇と は だけで決まる。, , , , , , , , , より、(, )のときだけ は奇数、ほかは は偶数。 が奇数なら は奇数、 なら奇数、残る , だけが偶数
(2)
下 4 桁がすべて だとする。10 の位も 1 の位も なので は偶数。(1) から は 0 か 4。
、つまり下 4 桁が 4444 になることは無いことを示す。 の 1 の位が 4 なので は偶数で、 とおくと
両方を 4 で割ると 。2500 は 4 で割り切れるので、4 で割った余りを見ると の余りは の余り 3 になるはず。ところが平方数を 4 で割った余りは 0 か 1 しかない。だから 4444 にはならない。
残るのは で、下 4 桁が 0000、つまり 10000 で割り切れる。
「4 桁」が大事で、3 桁までなら 444 がある()。模型で、そろう桁の数を 1, 2, 3, 4 と増やすと、残る数字が 0, 1, 4, 5, 6, 9 → 0, 4 → 0, 4 → 0 と減っていく様子が見える。
答え示すこと:5 桁以上の平方数の下 4 桁が同じ数字なら 10000 で割り切れる。要点:10 の位と 1 の位が同じ なら は偶数なので、(1) から または 。 なら下 4 桁は で、 は偶数なので 、 から 、4 で割った余りは となり、平方数の余り 0, 1 にならない。よって下 4 桁は 0000 で、10000 で割り切れる
第3問 円の内側を転がる円板の 1 点が描く曲線
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
円の内側を円が滑らずに転がるとき、周の上の点が描く曲線を内サイクロイドという。まず点 P の位置を式で表し、面積は積分で出す。
「滑ることなく」は、D の周が進んだ長さ = C の上を進んだ長さという意味。円 C の中心を原点 O、はじめの接点(P の位置)を とし、D の中心が O のまわりに角 だけ進んだとする。D の中心は半径 の円の上にあり、接点は C の上を長さ だけ進む。P は、新しい接点から D の周に沿って長さ だけ戻った所にある。
面積は、中心 O から曲線を見て、「扇形」から「O と曲線で囲む部分」を引いて出す。
(答)
D の中心は 。D の中心から見た接点の向きは角 。そこから D の周に沿って長さ (D の中心角 )だけ戻るので、P の向きは 。よって
P が再び C に接するのは、D がちょうど 1 周分(長さ )転がったとき。 から (108°)。
O と曲線で囲む部分の面積は で出せる(O から P へのばした線が、少し動く間にはく細い三角形の面積を足しあげる式)。計算すると、 の加法定理でまとまって
なので、O から見た P の向きは途中で戻らず、この積分がそのまま面積になる。 から まで積分すると、 の積分は で消え、面積は
中心角 の扇形の面積は 。曲線と C の弧の間の部分は、扇形からこれを引いた 。もう 1 つの部分は、円全体 からそれを引いたもの。
一般に、半径 の円の中を半径 の円板が転がると、曲線と弧の間は で、円板 D の面積の 倍。この問題では 2.4 倍。C をどんどん大きくすると、まっすぐな線の上を転がるサイクロイドの「ちょうど 3 倍」に近づく。
答え, (D の中心が角 進むと、転がった長さ だけ D が回り、。次に接するのは の 。中心 O と曲線で囲む部分は 、扇形は なので、曲線と C の弧の間は 、残りは )
第4問 x³−3x をくり返すと、解が 3 倍ずつふえる
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
、 のように、 は を 回くり返したもの。方程式 の実数解の個数は、グラフ と横の線 の交わる点の数。
くり返しの問題は、外側から順に解くのが基本。 なら、まず外側の を満たす を求め、次にその ごとに内側の を解く。そのため (1) で「 の解の数」を の値ごとにきちんと調べておく。
(3) は、 とおくと が 3 倍角の公式になる、という見方が決め手になる。
(1)
なので、 は で増え、 で山 、 で減り、 で谷 、 でまた増える。
横の線 と何回交わるかを見る。 や なら、山より上か谷より下なので 1 回。 なら、山にさわる と、右の の 2 回()。 も同じように 2 回。 なら、山と谷の間なので 3 回。
もう 1 つ大事なことがある。 のときの 3 つの解は、どれも と の間にある。、 なので、グラフは の間で と の間を 3 回なぞるから、 と の間にすでに 3 個ある。3 次方程式の解は 3 個までなので、2 より外には無い。
答え のとき 個, のとき 個, のとき 個(。山 、谷 。 と の交点の数)
(2)
は、 とおくと「 かつ 」。
のとき、(1) から は 3 つあり、どれも 。それぞれの について、また (1) から の は 3 つ。 がちがえば もちがうので、全部で 個。
のとき、 の は と 。 の は 2 個、 の は 3 個( は と の間)なので、 個。 も同じで 5 個。
のとき、 は 1 つで 。 の も 1 つなので 1 個。
模型でつまみの を動かすと、交わる点の数が 1, 5, 9, 5, 1 と変わるのが見える。
答え のとき 個, のとき 個, のとき 個( なので、 の解 ごとに を数える。: は に 3 つ、それぞれ が 3 つ。:, で 。: の 1 つで も 1 つ)
(3)
3 倍角の公式 を使うと
これをくり返すと 、一般に
の は、 の を使って とちょうど 1 通りに書ける。 は になり、 の中で となるのは 個。 がちがえば もちがうので、 に解が 個ある。
に解が無いことも確かめる。 なら なので 。 も同じで 。くり返しても 2 より外にいるので 。 は 次式なので、そもそも解は 個より多くならない、と考えてもよい。
「」の 3 がちょうどよい数になっている。模型で の を 3 より小さくすると、山の高さが足りず、くり返すうちに解が 3 倍ずつふえなくなる。
答え示すこと: で の実数解は 個。要点: をくり返して 。 と は 1 対 1。 の , , , から異なる が 個。 なら なので で解は無い( は 次式なので、それより多くないことからもいえる)
第5問 2 つの球を重ねたときの体積
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
和集合の体積は、2 つの球の体積の和から、重なった部分を引くと出る。2 つの球は同じ大きさなので、重なりは、中心を結ぶ線の真ん中の平面 で 2 つに分かれた同じ形(球の帽子)になる。
が 2 以上になると、2 つの球ははなれて重なりが無くなる。だから は と で式が変わる。
(2) は、(1) の式を とおいた 3 次方程式を、 の範囲の指定を使って小数第 1 位まで決める問題。
(1)
のとき、重なりの半分は、球 A のうち の部分。高さは 。球の帽子の体積は、 で切った切り口(半径 の円)の面積を積分して
重なりはこの 2 倍で、 を入れて整理すると 。
なので
グラフの形は微分で調べる。 で なので増え、 なので上に出っ張る形。 を 0 に近づけると (球 1 つ分)に近づき、 でちょうど になる。しかも で なので、そこからの一定の部分へ折れずになめらかにつながる。
答え(重なりは高さ の球の帽子 2 つ:。グラフは で から、・ で上に出っ張りながら増え、 で傾き 0 のまま に達し、あとは一定)
(2)
なので、 になるのは のとき。(1) の式を 8 とおいて整理すると
左の は で増える()。右は から
小数第 1 位に四捨五入するので、境目の 1.45 と 1.5 で を計算する。、。 で は増えるので、。四捨五入すると 1.5 になる。
の範囲の指定が、ちょうどこのはさみうちに足りる細かさになっている。模型で を 3 にしてみると、 がちょうど 8 になり、球がはなれた 全部で になって、答えが 1 つに決まらなくなる。
答え(。 より 。左は で増え、 で 、 で なので )
第6問 さいころで 3 枚の板を 1 枚ずつ裏返す
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
板の色は、その板を何回裏返したかの偶奇だけで決まる。偶数回なら白、奇数回なら黒。だから、さいころの目を左・まん中・右の 3 種類(それぞれ確率 )とみて、それぞれが何回出たかの偶奇を考えればよい。
大事な見方がもう 1 つある。1 回の操作で黒の枚数はちょうど 1 つ増えるか減るので、黒の枚数の偶奇は、操作の回数の偶奇と同じ。偶数回のあとの黒は 0 枚か 2 枚、奇数回のあとは 1 枚か 3 枚になる。
(1)
「黒白白」は、左を奇数回、まん中と右を偶数回裏返したとき。3 回の中でそうなるのは、次の場合だけ。
左 1 回とまん中 2 回:左がいつ出るかで 3 通り。左 1 回と右 2 回も同じく 3 通り。
さいころの出方(左・まん中・右の 3 種類)は全部で 通りで、どれも同じ確率なので、合わせて 通り ÷ 通り。
黒は 1 枚なので、奇数回でしか起こらない。模型で回数を偶数にすると、確率が 0 になるのが見える。
答え(左を奇数回、まん中と右を偶数回裏返す:左 3 回が 1 通り、左 1 回とまん中 2 回が 3 通り、左 1 回と右 2 回が 3 通り。)
(2)
「白白白」か「白黒白」は、左と右がどちらも偶数回裏返されたとき(まん中は何回でもよい)。
左の回数 が偶数か奇数かは、 が か かで表せる。そこで は、 が偶数なら 1、奇数なら 0 になる。左と右が両方偶数のときだけ 1 になる数は
1 回ごとに、 にかかる数は、左が出れば 、それ以外なら なので、その平均は 。 回は別々に決まるので、 の平均は 。右も同じ。 は、左か右が出れば 、まん中なら なので、1 回の平均は 、 回で 。
が偶数なら 、奇数なら とまとまる。
はじめに見た「黒の枚数の偶奇 = 回数の偶奇」から、偶数回では黒が 1 枚の白黒白にはならず白白白だけ、奇数回では白白白にはならず白黒白だけになっている。2 つをまとめて聞いているから、偶数でも奇数でも答えが 1 つの式で書ける。 を大きくすると確率は に近づき、奇数回とその次の偶数回で同じ値になる()。
答え( が偶数なら 、奇数なら 。左と右がどちらも偶数回裏返ればよい。左の回数 、右の回数 で 、 を使い、 の平均をとる)