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第1問
に対し とする。
(1) に対し の第 次導関数は,数列 , を用いて
と表されることを示し,, に関する漸化式を求めよ。
(2) とおく。 を用いて , の一般項を求めよ。
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第2問
となるどのような複素数 に対しても とは表されない複素数 全体の集合を とする。すなわち,
とする。このとき, に属する複素数 で絶対値 が最大になるような の値を求めよ。
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第3問
関数 を
とする。ただし, は自然対数の底である。
(1) ならば であることを示せ。
(2) を正の数とするとき,数列 を, によって定める。 であれば,
であることを示せ。
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第4問
以上 以下の奇数 で, が で割り切れるものをすべて求めよ。
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第5問
を 以上の整数とする。数字 が書かれたカードを 枚ずつ,計 枚用意し,甲,乙のふたりが次の手順でゲームを行う。
(i) 甲が 枚カードをひく。そのカードに書かれた数を とする。ひいたカードはもとに戻す。
(ii) 甲はもう 回カードをひくかどうかを選択する。ひいた場合は,そのカードに書かれた数を とする。ひいたカードはもとに戻す。ひかなかった場合は, とする。
の場合は乙の勝ちとし,ゲームは終了する。
(iii) の場合は,乙が 枚カードをひく。そのカードに書かれた数を とする。ひいたカードはもとに戻す。 の場合は乙の勝ちとし,ゲームは終了する。
(iv) の場合は,乙はもう 回カードをひく。そのカードに書かれた数を とする。 の場合は乙の勝ちとし,それ以外の場合は甲の勝ちとする。
(ii)の段階で,甲にとってどちらの選択が有利であるかを, の値に応じて考える。以下の問いに答えよ。
(1) 甲が 回目にカードをひかないことにしたとき,甲の勝つ確率を を用いて表せ。
(2) 甲が 回目にカードをひくことにしたとき,甲の勝つ確率を を用いて表せ。
ただし,各カードがひかれる確率は等しいものとする。
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第6問
を正の実数とする。 空間において
をみたす点全体からなる立体の体積を求めよ。
第1問 log x / x を何回微分しても「数+数×log x」
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
を何回も微分する問題。ふつう、何回も微分すると式がどんどん長くなりそうだが、この関数は何回微分しても「数+数×」を の何乗かで割った形のままになる。(1) でそれを数学的帰納法( で成り立てば でも成り立つ、を示すやり方)で示し、係数の漸化式を作る。
(2) はその漸化式を解く。 はすぐに解けるが、 の漸化式は が入った形なので、 を と同じ大きさ()で割ってから考えるのがかなめ。そうすると、 の和 が自然に出てくる。
(1)
次に、 と表せたとして、もう 1 回微分する。分子の微分は 、分母の微分は なので
分子はまた「数+数×」、分母は で、ちょうど のときの形になっている。これで帰納法が完成する。
横を にしてグラフを描くと、 は直線になる。微分するたびに傾き の符号が入れかわるのが、模型の左の絵で見える。
答え, , (示すこと: の形。要点: は 。 で成り立てば、微分して でまた同じ形(数学的帰納法)。係数を比べて漸化式)
(2)
は毎回 倍されるので、 から
の漸化式に入れると 。このままだと の前に がかかっていて解きにくい。そこで、 と同じ大きさにそろえるため
とおいて入れると、。両辺を で割ると
なので、。よって 。
これを使うと、 になるのは 、つまり のとき。 回微分した関数は でちょうど 0 になる( で 、 で )。 は と同じくらいの速さで大きくなるので、この点は に比例するくらいの速さで右へ動いていく。
答え, ( は 倍ずつ。 とおくと漸化式が 、 なので )
第2問 z²−2z=w の解が 2 つとも円の中に入る w
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
集合 の決め方が少しややこしい。「 の からは作れない 」、言いかえると「 となる が、どれも に入る 」の集まりが 。
を決めると、 は 2 次方程式なので は 2 つ(重なることもある)ある。この 2 つがどちらも円 の中に入っていればよい。かなめは、2 つの解の和が 2 なので、解は と の組になること。
(答)
解と係数の関係から、 の 2 つの解の和は 2。だから 1 つの解を とすると、もう 1 つは で、2 つは点 1 について点対称な位置にある。
となる条件は、 かつ 。これは、 が 2 つの円板(中心 0 と中心 2、どちらも半径 )の重なりに入る、ということ。重なりはレンズの形で、2 つの円の交点は ()。
を 2 つの解で表すと、 なので
どちらの因数も 以下なので 。等号は のとき、つまり が 2 つの円の交点 のときだけ。
そのときの を出す。 と変形しておくと、 なので
2 つの交点のどちらでも同じ になるので、 が最大の は 1 つに決まる。
模型では、 をレンズのふちに沿って動かすと、右の の平面で が のふちを回り、 が角に来た瞬間に に届く。半径を 1 より小さくすると 2 つの円が離れて、 が空になることも見られる。
答え( の 2 つの解の和は 2 なので解は , 。 かつ 。、等号は 2 つの円の交点 のときで、)
第3問 xₙ₊₁=f(xₙ) をくり返すと 1 に吸いこまれる
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
をくり返すと、数列は となる点(グラフ と の交点)に近づくことが多い。ここでは なので、目標は 1。
近づくことを示す道具が平均値の定理。 と 1 の間のどこかの で
となるので、傾き が より小さければ、1 とのずれが毎回半分より小さくなる。(1) はそのための傾きの評価で、(2) はそれを使う。
(1)
なら で、 なので、2 つ目の項は負。よって 。
0 以上であることは、 の一番小さい値を調べる。もう 1 回微分すると
なので、 は で負、 で正。 は で一番小さくなり、その値は 。だから 。
は でちょうど 0 に触れ、 が に近いときと、 が大きいときに に近づくが、こえることはない。「」の条件が、2 つ目の項を負にするために使われている。
答え示すこと:。要点: で、 なら第 2 項が負なので 。 なので は で最小、。よって
(2)
まず、 がずっと続くことを示す(そうでないと (1) が使えない)。(1) より で で、 は連続なので、 は で増える(減らない)。しかも
なので、 なら 。 から始めれば、帰納法でどの も より大きい。
次に、 を使う。もし なら、そのあとはずっと 1 のままで、ずれは 0 になる。 のときは、平均値の定理で、 と 1 の間の があって
も より大きいので、(1) から は 0 以上 未満。どちらの場合も、ずれは毎回半分以下になる( のときは両方 0 で等しい)。
右はしは で 0 に近づくので、はさみうちで 。
実際の近づき方は「半分ずつ」よりずっと速い。 で、さらに なので、1 の近くではずれが毎回ほぼ 3 乗して 倍になる(ずれ が次に 、その次に )。模型の右のグラフで、点線(半分ずつ)とのちがいが見える。
答え示すこと:。要点: は で増加し なので、帰納法で 。 なので、 ならそのあとずっと 1 で 。 なら平均値の定理より ( は と 1 の間で )。どちらでも 。よって
第4問 a² − a が 10000 で割り切れる奇数 a
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
と、となり合う 2 つの整数のかけ算になっている。となり合う整数は共通の約数を持たない(公約数は差の 1 を割るので 1 だけ)。だから の と は、それぞれ か のどちらか一方にまるごと入る。
あとは、 が奇数であることで の行き先が決まり、 の行き先で 2 つに場合を分ける。
(答)
が で割り切れるとする。 と は互いに素なので、 は か の一方を割り切り、 も一方を割り切る。
は奇数なので は を割れない。だから は を割る。つまり は 16 で割って 1 余る。
が を割るとき: は 16 でも 625 でも割れるので、10000 で割り切れる。つまり は 10000 で割って 1 余る数で、3 以上 9999 以下にはこのような は無い( は範囲の外)。
が を割るとき: と書ける。 なので、625 は 16 で割って 1 余る。すると を 16 で割った余りは を 16 で割った余りと同じ。 は 16 で割って 1 余るので、 も 16 で割って 1 余る。
また から 。1 から 15 の中で 16 で割って 1 余るのは だけ。よって 。
確かめると で割り切れる。
が で割り切れることは、「 の下 4 けたが と同じ」と言いかえられる。実際 で、下の 4 けたは 0625、つまり数としては 625 がもどってくる。模型の変えるとの場面で、 に変えたときの答え(5, 25, 625, 90625, …)が見られる。
答え( と は互いに素なので、 の 、 はそれぞれ一方にまるごと入る。 は奇数なので 。 なら で 3 以上 9999 以下に無い。 なら 、 より 、 から )
第5問 カードをもう 1 枚ひくか、やめておくか
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
ルールは長いが、甲がやることは「1 枚目 を見て、もう 1 枚ひくかどうかを決める」だけ。あとは乙が決まったやり方で、甲の合計をこえるまで最大 2 枚ひく。カードはひくたびに戻すので、どのカードも毎回 の確率で出る。
かなめは (1)。甲の合計を として、乙の 2 枚 の 通りのうち甲が勝つのが何通りかを数える。 を決めるごとに数えると、 のどの でもちょうど 通りになる( なら 0 通り)。(2) は、2 枚目をひいた後の合計で (1) をそのまま使える。
(1)
甲はひかないので 、合計は で、(ii) で終わることはない。乙の 1 枚目 で場合を分ける。
のときは (iv) に進み、乙は 2 枚目 をひく。乙が勝つのは のときなので、甲が勝つのは「」か「」のとき。 は 1〜 なので、 は の 通り、 は の 通り。この 2 つは重ならない( だから)。合わせてちょうど 通り。
は 1〜 の 通りなので、甲の勝つ は 通り。全部で 通りなので
模型の左のます目で、 のどの行にも甲の勝ちが左の三角と右の三角に分かれて、合わせて マスあるのが見える。
答え(乙の 1 枚目 なら乙の勝ち。 のとき 2 枚目 で甲が勝つのは ( 通り)か ( 通り)で、どの でもちょうど 通り。 通り/ )
(2)
甲の 2 枚目を とし、合計を とする。 なら (ii) で乙の勝ち。 なら、そこから先は (1) の を に置きかえたのと同じなので、甲の勝つ確率は 。
は 1 から のどれも、同じ確率 で出る。合計 が 以下になるのは、 が から までのとき。よって
平方の和の公式 を使うと
問題の前置きにある「どちらが有利か」は、(1) と (2) をくらべればわかる。 が小さいとひく方が、大きいとひかない方が有利で、 なら でひく方が得。模型の右のグラフで、2 つの確率が入れかわる所が見える。
答え(2 枚目 で合計 。 なら負け、 なら (1) と同じで 。)
第6問 円柱 2 本の共通部分から、3 本目の円柱をくりぬく
答えは東大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
3 つの不等式はどれも円柱を表す。 は 軸のまわりの円柱の中、 は 軸のまわりの円柱の中、 は 軸のまわりの円柱の外。2 本の円柱の共通部分から、3 本目の円柱の部分をくりぬいた立体になる。
体積は切り口の面積を積分して出す。どの軸で切るかが大事で、 を止めて切ると、2 つの条件に が入っているので正方形が出てきて、残りの条件が「円の外」になり、切り口が「正方形から円を除いた 4 つの角」ときれいな形になる。
(答)
を止めて、 とおく。1 つ目の条件 から 、3 つ目の条件 から 。だから切り口は正方形 、 のうち、円 の外にある部分。 なので、円の外に出るのは正方形の 4 つの角だけ。角が円の外に出るのは、角までの距離 が より大きいとき、つまり のとき。
1 つの角( の所)の面積を出す。()とおくと 。円と正方形の辺 の交点は なので、角の面積は、正方形の一部から円の一部を引いて
積分は とおくと になり(両はしの の項は打ち消し合う)、角の面積は
体積は切り口を で積分する。 の正と負で同じなので 2 倍し、、 とおきかえると
1 つずつ計算する。はじめの 2 つは、 や でおきかえるとすぐ積分できる。
もう 1 つの の積分は で、引き算なので の入った項は打ち消し合い、 が残る。
別の見方もできる。この立体は「2 本の円柱の共通部分(体積 )」から「3 本の円柱の共通部分(体積 )」を引いたもので、その差も同じ値になる。模型の変えるとの場面で、この 3 つの立体の切り口をくらべられる。
答え( を止めた切り口は、正方形 , のうち円 の外の 4 つの角。 とおくと、角があるのは で面積 。)