東大 過去問 2004年 地学|AI解答・解説・シミュレーション|アトリエファクトリー

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東京大学 第2次学力試験(前期)2004年 理科「地学」(東京大学がかつて公開したPDFの Internet Archive 保存版)

問題・出題の意図・東京大学の解答例(東京大学の公表資料)

東京大学の利用規定について

東京大学は、入試問題と出題の意図・解答の2次利用について「東京大学第2次学力試験入学試験問題等の2次利用について」(令和6年7月1日改定)で条件を定めている。このサイトでの対応は次のとおり。

解答とシミュレーション(AIで作成)

制作

制作:アトリエファクトリー(aTELiER FACTORY) https://atelierfactory.jp/

修正履歴

お知らせ(2026年10月4日)

解答・解説・シミュレーションは、すべて Claude Opus 5.5 で作成しています。作ったあとの確かめ方は、科目によって違います。

どの科目も、東京大学が公表した解答ではありません。くわしくは「問題取得方法と回答生成方法」をご覧ください。

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地 学

第1問

 1963 年,アメリカのシュミットらは,3C273 と呼ばれる電波源の位置に光で見える恒星状の天体があることに気が付いた。パロマ山天文台の 5m 望遠鏡を用いた分光観測により,この天体は 48,000km/s の速度で遠ざかっており,ハッブルの法則を仮定すると 6.40×108 パーセクという当時の常識を越えた距離にあることがわかった。過去に撮影した写真を調べたところ,恒星状の天体は変光しており,変光が起こる時間的な長さから,その広がりは 1 パーセク(見かけの直径 10,000 分の 3 秒角に相当)あるいはそれ以下と評価された。この天体 3C273 に代表される,写真上の見かけは恒星と区別がつかない天体は,クェーサーと呼ばれ,宇宙でもっとも明るい天体である。以下の問いで,数値は有効数字 3 桁で答えよ。必要があれば,次の近似を用いよ。

 100.2=1.6,100.28=2.0,100.8=6.4。また,赤方偏移による波長のずれが等級に及ぼす影響は無視してよい。

問1 3C273 の水素原子の Hβ 線が観測される波長(nm)を求めよ。後退速度がゼロの水素原子 Hβ 線の波長は 486nm である。なお,1nm=10−9m,光速 =3.00×105km/s である。

問2 3C273 の距離を求めるのに仮定されている,ハッブル定数(km/s/Mpc)を求めよ。なお,1Mpc は 106 パーセクである。

問3 3C273 の平均的な見かけの等級は 12.8 等である。3C273 の絶対等級を求めよ。

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問4 1,000 億個ほどの星の集団であると考えられている渦巻銀河の M31(アンドロメダ星雲)の見かけの等級は 3.50 等,絶対等級は −20.5 等,見かけの直径は 180 分角である。

(1) M31 までの距離(パーセク)を求めよ。

(2) M31 を 3C273 の距離においたときの,見かけの等級と見かけの直径(秒角)を求めよ。

(3) 3C273 の光度は,M31 の光度の何倍か。

問5 以上の結果から,クェーサーの特徴を銀河と比較しながら 100 字程度で説明せよ。

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第2問

Ⅰ

問1 以下の    に適当な語句をいれよ。

(1) 大陸移動説を近代地球科学の領域に持ち込み,プレートテクトニクス理論の先駆けとなったのはウェゲナーである。ウェゲナーの推論の出発点は,大陸の形のパズル合わせであった。ウェゲナーが提唱し,3 億年ほど前に存在したといわれる巨大大陸を (a) と呼ぶ。

(2) プレートテクトニクスは,単に大陸が移動したということを主張したにとどまらず,(b) を説明することができた。プレートテクトニクスは,アルプス,ヒマラヤなどの褶曲山脈の成因について,大陸の衝突の結果として説明したのである。

(3) (c) の概念はウイルソンによって提出されたもので,通常の水平ずれ断層とは成因,運動の性質などを異にする断層である。(c) は,大洋の中央海嶺に見ることが出来る。海洋底につらなる大洋中央海嶺は連続した山脈ではなく,多数の断層帯によって切断されステップ状にずれている。

(4) (d) は,高温のマントル物質が湧昇するところで,その位置はマントル内部に固定されていると考えられている。プレートは,(d) 上を移動するので,プレート上に火山がならぶ。

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問2 図2—1は,バインとマシューズによるテープレコーダーモデルの模式図である。このモデルのもととなった観測事実は,海洋底拡大の重要な証拠となった。

(1) これは,何の縞模様をあらわしているのか答えよ。

(2) なぜ,この縞模様が海洋底拡大の重要な証拠となったのか,縞模様形成の過程を含めて 120 字以内で説明せよ。

図2—1
図2—1
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Ⅱ

問1 以下の    に適当な語句をいれよ。

 大地震が発生すると,海底に隆起・沈降が生じ,その影響で津波が発生する場合がある。津波が伝わる速さは,地震波とくらべるとはるかに (a) 。津波は,海が浅くなるにつれて,進行速度が (b) なり,振幅は (c) なる。

問2 津波が水深 4,000m の外洋を伝播するときの伝播速度を求めよ。

 重力加速度を 9.8m/s2 とする。また,必要であれば,2=1.4 をもちいよ。答えだけでなく計算過程も明記せよ。

問3 図2—2は,地震波の到達時刻(P波は●,S波は◇)をもとに,横軸に震央距離,縦軸に走時をとり,プロットしたものである。図2—2のグラフを解析することによって,1900 年代のはじめ頃,地下に存在する不連続面が発見された。

(1) この不連続面の名前を書け。

(2) この不連続面の上側の層の名前を書け。

(3) この不連続面の下側の層の名前を書け。

(4) このグラフから,なぜ不連続面が発見されることになったのかを,100 字以内で説明せよ。

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図2—2
図2—2
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第3問

次の文章をよく読み,問1から問6に答えよ。

 A岬南端に,幅 200m 長さ 1km にわたって大きな火成岩体が露出している。この火成岩体を調査したB君の報告を見てみよう。

 この(あ)火成岩体は東北にのびたレンズ状の岩体であり,鉛直な層理面を示す周囲の堆積岩に対して,その層理面にほぼ平行な境界面を持っている。境界付近の堆積岩には黒雲母などが観察され,石英の粒子径も大きい。しかし,境界から 300m 程度離れた堆積岩にはそのような特徴は認められなかった。一方,(い)火成岩は,境界付近では細粒・緻密な鉱物によって構成されているが,境界から離れるに従って結晶粒が大きくなり,岩体の中心部では 1cm にも達する大きな鉱物が観察できる。ルーペでよく観察すると,この火成岩は(う)黒い短冊形の鉱物と,同量程度の白い長柱状の鉱物およびやや茶色を帯びた黒いカンラン石によって構成されていることがわかった。カンラン石は,火成岩体の東部に集中していた。火成岩体の緻密・細粒な境界付近の岩石をいくつか化学分析したところ,SiO2 の重量分率は約 50%,MgO の重量分率は約 10% であった。

問1 下線部(あ)に関して,この火成岩の名前を,以下の候補からもっとも適当なものを一つ選択せよ。

閃緑岩,安山岩,流紋岩,玄武岩,はんれい岩,花こう岩

問2 下線部(い)の観察事実から判断して,この火成岩が生成したときに,どのような現象が生じたか,50 字以内で簡潔に記載せよ。

問3 下線部(う)の黒い短冊形の鉱物と白い長柱状の鉱物の名称を,以下の候補から選択せよ。

石英,雲母,輝石,ザクロ石,斜長石,正長石,けい線石

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問4 カンラン石を化学分析したら,重量分率で MgO が 39.1%,FeO が 22.6%,SiO2 が 38.3% であった。この分析値から,この鉱物の組成式を Si を 1.00 として計算せよ。解答は途中の計算式がわかるように記載すること。Mg,Fe,Si,O の原子量はそれぞれ,24.3,55.8,28.1,16.0 とする。

問5 カンラン石が,火成岩体の東に集中しているのはなぜか。以下の(a)から(f)のなかから 2 つの理由を選択せよ。

(a) 火成岩体はかつて高温の岩石であった。

(b) 火成岩体ははじめマグマであった。

(c) 周囲の堆積岩ははじめ砂であった。

(d) カンラン石は砂より重い。

(e) カンラン石はマグマより重い。

(f) カンラン石は黒雲母より重い。

問6 火成岩体の中心部の岩石はどのような MgO と SiO2 の重量分率となっていると考えられるか。問4の問題文を参考にして次の中から選択せよ。

(a) MgO,SiO2 の重量分率はそれぞれ 10% 以上,50% 以上であった。

(b) MgO,SiO2 の重量分率はそれぞれ 10% 以上,50% 未満であった。

(c) MgO,SiO2 の重量分率はそれぞれ 10% 未満,50% 以上であった。

(d) MgO,SiO2 の重量分率はそれぞれ 10% 未満,50% 未満であった。