東大 過去問 2013年 地学|AI解答・解説・シミュレーション|アトリエファクトリー

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東京大学 第2次学力試験(前期)2013年 理科「地学」(東京大学がかつて公開したPDFの Internet Archive 保存版)

問題・出題の意図・東京大学の解答例(東京大学の公表資料)

東京大学の利用規定について

東京大学は、入試問題と出題の意図・解答の2次利用について「東京大学第2次学力試験入学試験問題等の2次利用について」(令和6年7月1日改定)で条件を定めている。このサイトでの対応は次のとおり。

解答とシミュレーション(AIで作成)

制作

制作:アトリエファクトリー(aTELiER FACTORY) https://atelierfactory.jp/

修正履歴

お知らせ(2026年10月4日)

解答・解説・シミュレーションは、すべて Claude Opus 5.5 で作成しています。作ったあとの確かめ方は、科目によって違います。

どの科目も、東京大学が公表した解答ではありません。くわしくは「問題取得方法と回答生成方法」をご覧ください。

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地 学

第1問 地球から 20 パーセク離れた恒星Xについての以下の問いに答えよ。数値での解答にはすべて有効数字 2 桁で答え,計算過程も示せ。なお,見かけの等級 m と見かけの明るさ l の間には l=C×10−0.4m(C は定数)の関係が成り立つ。また,必要に応じて 100.1=1.26,100.5=3.16,log102.1=0.322,log102=0.301,log101.9=0.279 を用いよ。

問Ⅰ Xを長期間にわたって観測したところ,2 つの主系列星からなる食変光星であり,図1—1のような周期 1 年の変光曲線を示すことがわかった。以下,主星をX1,伴星をX2と呼ぶ。また,X1とX2は円軌道で共通重心のまわりを公転していると仮定し,X2は食によりX1に完全に隠されるものとする。

(1) 図1—2はX1に対するX2の軌道を描いたものである。図1—1の(A),(B),(C)は,図1—2の(1)~(4)のどれに対応するかを答えよ。

(2) X1の絶対等級を求めよ。

(3) X1の見かけの明るさを l1,X2の見かけの明るさを l2 とする。この時,l1/l2 の値を求めよ。

(4) X2の絶対等級を求めよ。

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図1—1 恒星Xの変光曲線
図1—1 恒星Xの変光曲線
図1—2 X1に対するX2の軌道
図1—2 X1に対するX2の軌道
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問Ⅱ さらなる観測を行ったところ,X1の質量は太陽質量の 4.5 倍,X2の質量は太陽質量の 3.5 倍であることが明らかになった。

(1) X1,X2間の距離は何天文単位になるか,答えよ。

(2) 日本が有する最大の光学赤外線望遠鏡はハワイ・マウナケア山にあるすばる望遠鏡で,0.06 秒角離れた 2 つの点源を分解できる。恒星Xをすばる望遠鏡で観測したとき,X1とX2に分解して見ることができるか,理由とともに答えよ。

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問Ⅲ 食変光星の軌道は一般には円軌道ではなく,楕円軌道である。X1に対するX2の軌道が図1—3に示されたような楕円軌道である場合,図1—1の t は円軌道の時の値である 0.5 年からどう変化するか,理由とともに答えよ。ただし,公転周期は 1 年のままであるとする。

図1—3 楕円軌道の場合のX1に対するX2の軌道
図1—3 楕円軌道の場合のX1に対するX2の軌道
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第2問 大気と海洋に関する以下の問Ⅰと問Ⅱに答えよ。

問Ⅰ 図2—1は,梅雨期のある日の 850hPa における高層天気図を示している。この日は, ア 前線の一種である梅雨前線が西日本の南海上を通り太平洋にまで伸びていた。梅雨末期には大雨が生じるが,その原因は中国付近の低気圧の周りの気流や,フィリピン方面からBの西縁を回り込むように梅雨前線に流れ込む気流である。そのとき,梅雨前線南方の伸びた多湿の部分は イ と呼ばれる。以下の(1)~(5)に答えよ。

図2—1 梅雨期のある日の850 hPaにおける高層天気図。等圧面等高線(単位 m)は等間隔である。
図2—1 梅雨期のある日の850 hPaにおける高層天気図。等圧面等高線(単位 m)は等間隔である。

(1) 空欄 ア と イ に当てはまる語を答えよ。

(2) 図2—1の気圧配置において,AとBはそれぞれ何と呼ばれているかを答えよ。また,梅雨前線はどのような環境のもとで作られているか,その特徴を 1~2 行程度で答えよ。

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(3) 図2—1の 850hPa 等圧面上の点CとDの高さの差を h とすると,CとDの間にある単位質量あたりの空気にはたらく気圧傾度力は ghL で与えられる。ただし,L はCとDの水平距離,g は重力加速度である。気圧傾度力が gh に比例する理由を 2~3 行程度で説明せよ。

(4) 単位質量あたりの空気にはたらく転向力は風速に比例し,比例係数は f である。地衡風のバランスがなりたつとして,図2—1のCとDの間の 850hPa での風速を,g=9.8 [m/s2],L=220 [km],f=7.1×10−5 [/s] として有効数字 2 桁で答えよ。

(5) 梅雨前線のすぐ南方で水蒸気密度が 1.3×10−2kg/m3 であった。大気の厚さを 8.5km とし,ここに含まれる水蒸気がすべて凝結して降水になったとすると降水量は何 mm になるか,有効数字 2 桁で答えよ。ただし,水の密度を 1.0×103kg/m3 とし,水蒸気密度は高さによらないとする。

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問Ⅱ 図2—2はある年の冬に本州の南で観測された,東経 137 度線に沿う水温の南北断面を海面から 2000m の深さまでの範囲で表している。また,図2—3はこのうちの北緯 30 度における水温と酸素飽和度の深さ方向の分布を海面から海底までの範囲で表している。なお,酸素飽和度は,海水に溶けることができる酸素の最大量(飽和量)に対する実際に溶けている酸素の量の割合であり,海水が海面で大気と接触しているときはほぼ 100% であるが,海水が海面を離れてから時間が経つほど減少する。これらの図を見て以下の(1)~(4)に答えよ。

(1) 150m から 1000m くらいの深さまで,深さとともに急激に水温が下がる部分が見られる。この部分の名称を答えよ。

(2) 海水の密度は水温と塩分により決まるが,図2—2に示される海域では主に水温によって決まり,水温が高いほど密度は小さくなる。また,海流は地衡流であり,流速は海面でもっとも大きく,深さとともに小さくなる。図2—2に示す北緯 25~34 度の範囲において,海面の高さおよび海面付近の東西方向の流速成分は東経 137 度線に沿ってどのような南北分布を示すか,理由とともに 3~4 行程度で答えよ。

(3) 海面から 150m の深さまで酸素飽和度がほぼ 100% の部分が見られる。なぜこのような分布になるか,1 行程度で答えよ。

(4) 海底付近にも酸素飽和度が比較的高い水があるのはなぜか。海水の動きと関連づけて,1~2 行程度で説明せよ。

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図2—2 東経137度線に沿う水温[℃]の分布。右側の黒く塗りつぶした領域は本州南岸の海底を示す。
図2—2 東経137度線に沿う水温[℃]の分布。右側の黒く塗りつぶした領域は本州南岸の海底を示す。
図2—3 北緯30度,東経137度における水温と酸素飽和度の鉛直分布。
図2—3 北緯30度,東経137度における水温と酸素飽和度の鉛直分布。
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第3問 図3—1に示すように,ある火山周辺の 3 本の観測線に沿って多数の地震計を地表に並べて観測を行った。観測線の長さは 8km であり,AA′,BB′は南北方向,CC′は東西方向の観測線である。地表面は平らであるとして,以下の問Ⅰ~Ⅲに答えよ。

図3—1 火山と地震観測線AA′,BB′,CC′を南東側から見た鳥瞰図。火山を原点,東向きにx軸,北向きにy軸をとる。原点からAA′,BB′,CC′までの最短距離は,それぞれ3 kmである。
図3—1 火山と地震観測線AA′,BB′,CC′を南東側から見た鳥瞰図。火山を原点,東向きにx軸,北向きにy軸をとる。原点からAA′,BB′,CC′までの最短距離は,それぞれ3 kmである。
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問Ⅰ 観測期間中,いくつかの地震が発生した。そのうち地震①は,図3—1のFを震央とし南北に延びる横ずれ断層で発生した。震央Fは x 軸上の x=−4 [km] の地点にあり,震源の深さは 2km と推定されている。この地震のAA′に沿う地震波到着時間を図3—2に示す。以下の(1)~(6)に答えよ。なお数値での解答には計算過程も示せ。

図3—2 観測線AA′に沿う地震計で記録した地震①のP波およびS波到着時間。なおtは地震発生からの時間を表す。
図3—2 観測線AA′に沿う地震計で記録した地震①のP波およびS波到着時間。なおtは地震発生からの時間を表す。
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(1) 図3—2でP波初動の方向は y>0 [km] の観測点では地面の上がる向き,y<0 [km] では地面の下がる向きであった。この初動の向きから,横ずれ断層が右ずれか左ずれかを,理由とともに 1~2 行程度で記せ。

(2) 地震①の断層運動を起こした圧縮の力の方位を答えよ。

(3) 図3—2の y=2 [km] での地震波到着時間から,P波の速度を有効数字 1 桁で求めよ。

(4) 図3—2の y=2 [km] でのデータを用いて震源距離に関する大森公式の係数を有効数字 1 桁で求めよ。

(5) 図3—2でP波到着時間は,ある曲線上にある。その曲線の式を時間 t,南北位置 y,およびP波速度 v で表せ。

(6) 地震①を観測線BB′で観測したところ,−1 [km] <y<1 [km] の範囲にある地震計で火山を通過するS波が見られなかったとする。このとき火山の地下の状態について推測できることを,1~2 行程度で記せ。

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問Ⅱ 図3—3,3—4は別の 2 つの地震②,③のP波到着時間を示している。これら 2 つの地震の震源位置として最も適当なものを下記の(a)~(g)から,それぞれ 1 つ選び理由とともに記せ。

(a) 観測網の南方約 100km,深さ 5km

(b) 観測網の北方約 100km,深さ 5km

(c) 観測網の西方約 100km,深さ 5km

(d) 観測網の東方約 100km,深さ 5km

(e) x=4km,y=0km,深さ 2km

(f) x=−4km,y=0km,深さ 2km

(g) 原点付近で深さ 2km

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図3—3 観測線AA′,BB′,CC′に沿う地震計で得られた,地震②によるP波到着時間。tは地震発生からの時間を表す。
図3—3 観測線AA′,BB′,CC′に沿う地震計で得られた,地震②によるP波到着時間。tは地震発生からの時間を表す。
図3—4 観測線AA′,BB′,CC′に沿う地震計で得られた,地震③によるP波到着時間。tは地震発生からの時間を表す。
図3—4 観測線AA′,BB′,CC′に沿う地震計で得られた,地震③によるP波到着時間。tは地震発生からの時間を表す。
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問Ⅲ 火山の活動が終わり,地殻が冷却されると,磁場の強さに変化が現れることがある。以下の(1)と(2)に答えよ。

(1) このような磁場の変化が現れる理由を,1~2 行程度で説明せよ。

(2) 現在の地球磁場のもとで,このような磁場の変化が日本の火山で発生する場合に,地表面では火山の北側で磁場が弱く,南側で強くなる。その理由を 2~3 行程度で説明せよ。