英語書籍の単語頻度(Google Books Ngram)を見ると、は1983年から登場し、2010年代後半に大きく増えた。「first AI winter」「second AI winter」のように冬に番号をつける表現もある。一方で「second AI boom」「third AI boom」「fourth AI boom」は、数えられるほどの量が無かった。日本語では、1982年の雑誌に、1985年の本に、1985年の国会でが見られる。さらに2014年から学会誌で第一次・第二次・第三次AIブームが使われ、2015年の松尾豊さんの本の章名や、2016年以降の国の白書でも使われている。
よく言われる話:「第1〜4次AIブーム」は世界共通の数え方と思われがち 元の資料では:番号付きの『ブーム』は主に日本の表現である。英語の書籍ではに番号をつけ(first/second AI winter)、ブームには番号をつけない。アメリカのDARPAはという別の数え方をしている
食い違い:コチシュとセペシュヴァーリの論文の会議が第何回か:AlphaGoの文献表には『15th European Conference on Machine Learning』とある。一方、Springerの書誌ではECML 2006は第17回とされている(検索結果で確認したのみで、原典は開いていない)。どちらが正しいかは決着させていない。
よく言われる話:2025年には人間の脳全体をコンピュータで再現できるようになる、という予測として受け取られがちである(2014年の会議の資料の見出しも) 元の資料では:元の図(カーツワイル2005)は、スーパーコンピュータの性能トレンドが10の19乗FLOPSに達する年(2025)と、その速度が脳神経のシミュレーションに必要だという試算を重ねたものであり、2025年に誰かが脳全体をシミュレーションする、とは書いていない。国の教材の文はであり、計算速度の見通しとして書いている。また日本語に翻訳される過程で表現の変化も見られる。元のNeural Simulation for Uploading(アップロードのための神経シミュレーション)はシミュレーション可能な性能へ、10の16乗FLOPSのはへと置き換わっている。