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第1問 (30 点)
個の異なる色を用意する.立方体の各面にいずれかの色を塗る.各面にどの色を塗るかは同様に確からしいとする.辺を共有するどの二つの面にも異なる色が塗られる確率を とする.次の問いに答えよ.
(1) を求めよ.
(2) を求めよ.
第2問 (30 点)
を満たす複素数 と, を満たす複素数 に対して, とする.このような複素数 が複素数平面において動く領域を図示し,その面積を求めよ.
第3問 (30 点)
座標空間の 点 は同一平面上にないとする.線分 の中点を ,線分 の中点を とする.実数 に対して,直線 上の点 と,直線 上の点 を次のように定める.
このとき,直線 と直線 がねじれの位置にあるための に関する必要十分条件を求めよ.
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第4問 (30 点)
与えられた自然数 に対して,自然数からなる数列 を次のように定める.
次の問いに答えよ.
(1) がすべて奇数であるような最小の自然数 を求めよ.
(2) がすべて奇数であるような最小の自然数 を求めよ.
第5問 (40 点)
は を満たす定数とする.座標平面上で,次の つの不等式が表す領域を とする.
次の問いに答えよ.
(1) の面積 を求めよ.
(2) を求めよ.
第6問 (40 点)
自然数 に対して, とする. を自然数とし, の整数部分が 桁であるような の個数を とする.また, の整数部分が 桁であり,その最高位の数字が であるような の個数を とする.次を求めよ.
ただし,例えば実数 の整数部分 は 桁で,最高位の数字は である.
問題は,このページで終わりである.
第1問 立方体の塗り分けは、「向かい合う面」で数える
出題意図(京大) (1)は、数学Aで学習する「場合の数と確率」の問題である。確率についての諸性質を理解し、適切に使用し計算できるか。(2)ではさらに、数列の極限についての計算力と論理性。
京大の解答例との答え合わせ 京大はこの問題の解答例を出していない(出題の意図だけを公表している)
答えは京大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
立方体の面どうしで辺を共有しないのは、向かい合う 3 組(上下・前後・左右)だけ。だから「同じ色にしてよいのは向かい合う面どうしだけ」で、塗り分けは「向かい合う 3 組のうち、何組が同じ色か」で分けると数えやすい。全部の塗り方は 通りで同様に確からしい。
(1)
- 3 組とも同じ色:3 組に違う色を割り当てる。 通り。 - ちょうど 2 組が同じ色:同じ色にする 2 組の選び方 3 通り、その 2 組の色 、残りの組の 2 面は残り 2 色を 1 つずつ(並べ方 )。 通り。 - 1 組以下:同じ色でない 2 組の 4 面(たとえば前・後・左・右)は、向かい合う面も違う色なので 4 面すべて違う色。さらに残りの組(上・下)はその 4 面すべてととなり合うので、別の色が要る。5 色以上必要で、4 色では塗れない。0 通り。
合計 96 通りで、。
答え(よい塗り方:向かい合う 3 組がすべて同色 、ちょうど 2 組 、1 組以下は不可能(4 色では足りない)で計 96。/ )
(2)
- 3 組とも同じ色: - ちょうど 2 組: - ちょうど 1 組: - 0 組(6 面すべて違う色):
足して整理すると 。これを で割ると、分子も分母も が一番大きな項(係数 1)なので
色がとても多いと、となり合う面がたまたま同じ色になることがほとんど無くなる。
答え(よい塗り方は 通りで、)
第2問 円板と円の「真ん中」は、ドーナツ形
出題意図(京大) 「複素数平面」の問題である。複素数平面上の図形と複素数の関わりの理解。
京大の解答例との答え合わせ 京大はこの問題の解答例を出していない(出題の意図だけを公表している)
答えは京大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
と分けて考える。 は「中心 、半径 の円」の上を動き、 は「原点中心、半径 1 の円板」の中を動く。 は円の上の点に、半径 1 の円板の中の点をたしたもの。円の上の各点を中心に半径 1 の円板を描き、それを全部集めた形を考える。
第2問
とおく。 は長さ のベクトル、 は長さ 1 以下のベクトルなので、 はその和。
- 和の長さは、2 つの長さの差と和の間:。 - 逆に、 の は、 と同じ向きに長さ のベクトルをとり、残り(長さ 1 以下)を にすれば作れる。
で、中心 、半径 と の 2 つの円にはさまれた部分(ドーナツ形、境界をふくむ)。面積は
円の半径(3)が円板の半径(2)より大きいので、真ん中に穴が残るのがポイント。
答え中心 、半径 と の 2 つの円にはさまれた部分(境界をふくむ)。面積 ( は中心 半径 の円上、 は半径 の円板。)
第3問 ねじれの位置になるのは x ≠ y のとき
出題意図(京大) ねじれの位置に関する題意を必要十分条件で適切に表現し、論証して結論を導けるか。それを説明できるか。
京大の解答例との答え合わせ 京大はこの問題の解答例を出していない(出題の意図だけを公表している)
答えは京大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
2 直線が「ねじれの位置」とは、交わらず平行でもないこと。言いかえると、2 直線をふくむ平面が無いこと。だから「4 点 P, X, Q, Y が同じ平面の上にあるのはいつか」を調べ、その否定を答えればよい。
は同じ平面にないので、係数比較が使える。
第3問
4 点が同じ平面にある ⇔ となる実数 がある( と は平行でないので、この形で書ける)。係数をくらべると
1 つ目から 、3 つ目から 。2 つ目は で必ずとれる。
よって 4 点が同じ平面にあるのは のときだけで、ねじれの位置にある必要十分条件は
たとえば なら X も Y も C で、2 直線は C で交わる。
答え(2 直線がねじれでない ⇔ P, X, Q, Y が同一平面上。, , が 1 次従属になる条件は を見て )
第4問 奇数が続くのは、a₀+1 が 2 で何回割れるか
出題意図(京大) 漸化式で与えられた数列について、題意に基づき必要十分条件を適切に論じ説明できるか。
京大の解答例との答え合わせ 京大はこの問題の解答例を出していない(出題の意図だけを公表している)
答えは京大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
奇数が続くときの式 は、両辺に 1 を足すと
ときれいな形になる。つまり奇数が続く間、 は毎回 倍になる。3 倍は 2 の因数を変えず、 で 2 の因数が 1 つ減る。これが筋。
(1)
がすべて奇数なら、上の式を 3 回使って 。これが整数(しかも が奇数なので偶数)であるためには、 が で割り切れる必要がある。
逆に が 16 の倍数なら、 は順に 8, 4, 2 の倍数で、 は奇数が続く。最小は 、つまり 。実際 と奇数が 4 つ続く(次は 80 で偶数)。
(2)
同じように考えると、(11 個)がすべて奇数 ⇔ が で割り切れる。
( まで奇数が続いたとき が偶数であることが が奇数であることと同じなので、 が で割り切れることが必要十分。)
答え(奇数のとき 。, , がすべて奇数 ⇔ が で割り切れる。 で )
第5問 2 本の曲線のすき間は、どこまで行っても面積 1
出題意図(京大) (1)では、与えられた領域の面積を、数学IIIで学習する定積分を使って表し、その計算が正しく実行できるか。(2)では、関数の極限に関わる計算力と論理性。
京大の解答例との答え合わせ 京大はこの問題の解答例を出していない(出題の意図だけを公表している)
答えは京大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
と の差は で、 が大きくなるとすぐ小さくなる。2 本の曲線のすき間を、上の線 で切った部分が 。
面積は で切っても で切っても求められるが、上の線 があるので、 で切る( を の式で表す=逆関数)と境目の場合分けが少ない。
(1)
を について解く。 として 、 から 、。同じように は 。
高さ での横の幅は、 では から まで、 では から まで。
部分積分で 、(微分すると が消し合う)。よって
答え( で切ると は から まで)
(2)
対数の部分は、 とおくと は くらいの大きさ。 なので
で見ると、すき間の面積は と同じことを言っている。
答え(, )
第6問 最高位が 1 になる割合は、だんだん log₁₀2
出題意図(京大) 与えられた条件を指数関数、対数関数を使って適切に表現できるか、その上で、極限を求める計算力と論理性、それを説明できるか。
京大の解答例との答え合わせ 京大はこの問題の解答例を出していない(出題の意図だけを公表している)
答えは京大の正解ではなく、自分で解いて、式とは別の計算で確かめたもの。
問題の読み方
「整数部分が 桁」「最高位の数字が 1」を、常用対数の不等式に直すのが基本。 なので、。 とおくと、条件はすべて の区間で書ける。 が区間に入る の数は、区間の両端を 2 乗した差とほぼ同じ。
第6問
整数部分が 桁 ⇔ ⇔ ⇔
最高位が 1 ⇔ さらに ⇔ ⇔
となる整数 は、 の整数なので、その個数は と 1 以下しか違わない。よって
()。分母・分子を で割って とすると
およそ 0.301。 では 個中 個(0.255)で、 が大きくなるとゆっくり近づく。
答え( とすると、 桁 ⇔ 、最高位 1 ⇔ 。, なので )