2-36『ヴァフスルーズニルの言葉』1–19, 54–55節

命をかけた知恵くらべ

巨人が答えられなかった問いとは

『ヴァフスルーズニルの言葉』で、オーディンは巨人の知恵を試すため、館を訪ねます。巨人ヴァフスルーズニルは、自分より賢くなければ、ここから出られないと告げました。

オーディンはガグンラーズと名のります。長い旅をしてきたと話しました。のどが渇いているとも伝えます。巨人は、神々と巨人の土地を分ける川の名を尋ねます。オーディンは名を答えました。その川にはいつまでも氷が張らないと説明します。

巨人は相手の知恵を認めます。そして、自分の長いすへ招きました。ここからは、互いの頭をかけた問答です。オーディンは、大地と高い空が初めにどこから生まれたのかを尋ねます。

最後の問いは、息子が火葬の火にのせられる前、オーディンがその耳に何を語ったか、というものでした。巨人は、だれもそれを知らないと答えます。そして、知恵を競っていた相手がオーディンだと認めました。相手のほうが、いつも賢いと告げるのです。

命をかけた知恵くらべの絵