『ヴァフスルーズニルの言葉』の原典

Vafþrúðnismál

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古ノルド語の原文から、英訳を参考にAIが作成した日本語訳です。

1

「いま、私に助言をくれ、フリッグ、
私は出かけたいのだ、
ヴァフスルーズニルを訪ねに。
古の知識をめぐって、
大いに知を求めたいのだ、
あの、すべてに通じた巨人と語り合って」
フリッグは言った。

2

「家にとどめておきたい、
ヘリヤフェズルを、
神々の住まう囲いの内に。
巨人のうちに誰ひとり、
あれほど力のある者はいないと思う、
ヴァフスルーズニルほどには」
オーディンは言った。

3

「多くの地を旅した、
多くのことを試した、
神々の力も幾度となく試した。
これを知りたいのだ、
ヴァフスルーズニルの
館での暮らしはどのようなものか」
フリッグは言った。

4

「無事に行くがよい。
無事に帰るがよい。
道中も無事であるように。
お前の知恵が役立つように、
アルダフェズルよ、どこであれ、
巨人と言葉を交わすときには」

5

そこでオーディンは出かけた、
言葉の知恵を試すために、
あの、すべてに通じた巨人の。
彼は館に着いた、
イームの父が持つ館に。
ユッグはすぐさま中へ入った。
オーディンは言った。

6

「息災であれ、ヴァフスルーズニル、
いま私は館にやって来た、
お前自身に会うために。
まずこれを知りたい、
お前は物知りなのか、
それとも、すべてに通じた巨人なのか」
ヴァフスルーズニルは言った。

7

「いったい何者だ、
私の広間で
私に言葉を投げかけるのは。
お前は出ては行けぬ、
この館からは、
私より賢くないかぎり」
オーディンは言った。

8

「私はガグンラーズという、
いま旅路を経てやって来た、
喉を渇かせて、お前の広間に。
もてなしが欲しい、
長く旅をしてきたのだ、
そして、お前の歓待が、巨人よ」
ヴァフスルーズニルは言った。

9

「それならなぜ、ガグンラーズ、
床に立ったまま話すのだ。
広間の席に着くがよい。
それから試そう、
どちらが多くを知っているか、
客人か、それとも年老いた語り手か」
オーディンは言った。

10

「貧しい者が、
富める者のもとを訪れるなら、
必要なことを話すか、黙るがよい。
度を越してしゃべれば、
ろくなことにはならないと思う、
冷酷な者を相手にするときは」
ヴァフスルーズニルは言った。

11

「答えよ、ガグンラーズ、
床に立ったままで
自分の力量を試したいのなら。
あの馬は何という、
日々、昼を引いてゆく、
人の子らの上に」
オーディンは言った。

12

「スキンファクシという、
輝く昼を引いてゆく馬は、
人の子らの上に。
馬のうちで最も優れていると
フレイズゴートの人々は考える。
その馬のたてがみは絶えず輝く」
ヴァフスルーズニルは言った。

13

「答えよ、ガグンラーズ、
床に立ったままで
自分の力量を試したいのなら。
あの馬は何という、
東から夜を引いてゆく、
恵み深い神々の上に」
オーディンは言った。

14

「フリームファクシという、
夜ごとに夜を引いてゆく馬は、
恵み深い神々の上に。
その馬は、くつわから泡のしずくを落とす、
朝が来るたびに。
そこから谷々に露が降りる」
ヴァフスルーズニルは言った。

15

「答えよ、ガグンラーズ、
床に立ったままで
自分の力量を試したいのなら。
あの川は何という、
巨人の子らと神々との間で
大地を隔てる川は」
オーディンは言った。

16

「イーヴィングという川だ、
巨人の子らと神々との間で
大地を隔てるのは。
凍らずに流れるのだ、
いつの世までも。
川に氷が張ることはない」
ヴァフスルーズニルは言った。

17

「答えよ、ガグンラーズ、
床に立ったままで
自分の力量を試したいのなら。
あの野は何という、
戦うために相まみえる、
スルトと、慈しみ深い神々が」
オーディンは言った。

18

「ヴィーグリーズという野だ、
戦うために相まみえるのは、
スルトと、慈しみ深い神々が。
百ラストの広さがある、
どちらの方角にも。
その野が彼らに定められている」
ヴァフスルーズニルは言った。

19

「客人よ、お前が物知りなのは分かった、
巨人の長椅子に来るがよい、
席に着いて語り合おう。
互いの首を賭けよう、
この館で、
客人よ、知恵比べに」
オーディンは言った。

20

「まず第一に答えよ、
お前の知恵が役立つなら、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
大地はどこから生まれたのか、
また、上なる天は、
最初に、物知りの巨人よ」
ヴァフスルーズニルは言った。

21

「ユミルの肉から
大地は造られた、
骨からは山々が、
頭蓋からは天が、
あの霜のように冷たい巨人の。
そして血からは海が」
オーディンは言った。

22

「第二に答えよ、
お前の知恵が役立つなら、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
月はどこから生まれたのか、
人々の上を行く月は、
また、同じく太陽は」
ヴァフスルーズニルは言った。

23

「ムンディルファリという、
その者がマーニの父であり、
同じくソールの父でもある。
天を巡らねばならぬのだ、
二人は日ごとに、
人々が年を数えられるように」
オーディンは言った。

24

「第三に答えよ、
お前は賢いといわれるのだから、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
昼はどこから生まれたのか、
人々の上を行く昼は、
また、欠けゆく月を伴う夜は」
ヴァフスルーズニルは言った。

25

「デリングという、
その者がダグの父だ、
ノートはネルヴィから生まれた。
満ちる月と欠ける月を
恵み深い神々が造った、
人々が年を数えられるように」
オーディンは言った。

26

「第四に答えよ、
お前は物知りといわれるのだから、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
冬はどこから生まれたのか、
また、暖かな夏は、
最初に、物知りの神々のもとに」
ヴァフスルーズニルは言った。

27

「ヴィンドスヴァルという、
その者が冬の父であり、
スヴァースズが夏の父だ」
オーディンは言った。

28

「第五に答えよ、
お前は物知りといわれるのだから、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
アースの神々のうち、
また、ユミルの末裔のうち、
太古に生まれた最も古い者は誰か」
ヴァフスルーズニルは言った。

29

「数えきれないほどの冬をさかのぼる、
大地が造られるよりも前に、
ベルゲルミルは生まれた。
スルーズゲルミルが
その父であり、
アウルゲルミルが祖父だった」
オーディンは言った。

30

「第六に答えよ、
お前は賢いといわれるのだから、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
アウルゲルミルはどこから生まれたのか、
巨人の子らのもとに、
最初に、物知りの巨人よ」
ヴァフスルーズニルは言った。

31

「エーリヴァーガルから
毒のしずくが飛び散り、
それが育って、ついに巨人となった。
そこから我らの一族は
残らず生まれ出た。
だから、みな、いつまでもひどく恐ろしいのだ」
オーディンは言った。

32

「第七に答えよ、
お前は賢いといわれるのだから、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
あの者はどうやって子をもうけたのか、
あの猛々しい巨人は、
女巨人との交わりもなかったのに」
ヴァフスルーズニルは言った。

33

「脇の下に育ったという、
あの霜の巨人の、
娘と息子がともに。
片足がもう片足と交わって、
あの物知りの巨人はもうけた、
六つの頭を持つ息子を」
オーディンは言った。

34

「第八に答えよ、
お前は賢いといわれるのだから、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
お前の最も古い記憶は何か、
また、知っている最も遠い昔のことは何か、
すべてに通じた巨人よ」
ヴァフスルーズニルは言った。

35

「数えきれないほどの冬をさかのぼる、
大地が造られるよりも前に、
ベルゲルミルは生まれた。
私の最も古い記憶は、
あの物知りの巨人が
箱舟に乗せられたことだ」
オーディンは言った。

36

「第九に答えよ、
お前は賢いといわれるのだから、
ヴァフスルーズニルよ、お前が知っているなら。
風はどこから来るのか、
波の上を吹き渡ってゆく風は。
人は誰も、その姿を目にしない」
ヴァフスルーズニルは言った。

37

「フレースヴェルグという、
天の果てに座している、
鷲の姿をした巨人だ。
その翼から
風が起こるという、
すべての人々の上を吹く風が」
オーディンは言った。

38

「第十に答えよ、
お前は神々の運命を
すべて知っているのだから、ヴァフスルーズニルよ。
ニョルズはどこから来たのか、
アースの神々の子らのもとへ。
幾百もの神殿と祭壇を
彼は治めているが、
アースの神々から生まれたのではない」
ヴァフスルーズニルは言った。

39

「ヴァナヘイムで
賢い神々が彼を造り、
人質として神々に引き渡した。
世界の終わりには
彼は帰るだろう、
賢いヴァンの神々の住む故郷へ」
オーディンは言った。

40

「第十一に答えよ、
どこの囲われた野で勇士たちは
日ごとに斬り合うのか。
討ち死にする者を選び、
戦場から馬で帰ると、
その後は和やかにともに座る者たちは」
ヴァフスルーズニルは言った。

41

「エインヘリヤルはみな、
オーディンの囲われた野で
日ごとに斬り合う。
討ち死にする者を選び、
戦場から馬で帰ると、
その後は和やかにともに座る」
オーディンは言った。

42

「第十二に答えよ、
なぜお前は神々の運命を
すべて知っているのか、ヴァフスルーズニルよ。
巨人たちの秘めた知識と
すべての神々の秘めた知識について、
お前はこの上なく真実を語る、
すべてに通じた巨人よ」
ヴァフスルーズニルは言った。

43

「巨人たちの秘めた知識と
すべての神々の秘めた知識について、
私は真実を語れる、
あらゆる世界を
訪れたのだから。
九つの世界を訪れた、
下なるニヴルヘルまで。
ヘルから人はさらに死んでそこへ行く」
オーディンは言った。

44

「多くの地を旅した、
多くのことを試した、
神々の力も幾度となく試した。
人間のうち誰が生き残るのか、
あの名高い冬が訪れるとき、
人々のもとに、フィンブルの冬が」
ヴァフスルーズニルは言った。

45

「リーフとリーヴスラシルだ、
二人は隠れるだろう、
ホッドミーミルの森に。
朝露を
食べ物として、
そこから人の世代が生まれてゆく」
オーディンは言った。

46

「多くの地を旅した、
多くのことを試した、
神々の力も幾度となく試した。
どこから太陽は現れるのか、
あの滑らかな天に、
いまの太陽をフェンリルが滅ぼしたあとで」
ヴァフスルーズニルは言った。

47

「一人の娘を
アールフレズルは産む、
フェンリルが彼女を滅ぼす前に。
その娘が駆けてゆくのだ、
神々が死ぬとき、
母の通った道を、あの乙女が」
オーディンは言った。

48

「多くの地を旅した、
多くのことを試した、
神々の力も幾度となく試した。
あの乙女たちは誰なのか、
海の上を渡ってゆく、
深い知恵を胸に進む者たちは」
ヴァフスルーズニルは言った。

49

「三つの大河が
里の上を流れ下る、
メグスラシルの乙女たちの川が。
この世にいるのは、
その乙女たちだけが守護霊だ、
巨人たちのもとで育ったとはいえ」
オーディンは言った。

50

「多くの地を旅した、
多くのことを試した、
神々の力も幾度となく試した。
アースのうち誰が治めるのか、
神々の領地を、
スルトの炎が消えたときに」
ヴァフスルーズニルは言った。

51

「ヴィーザルとヴァーリが
神々の聖所に住む、
スルトの炎が消えたときに。
モージとマグニが
ミョルニルを持つだろう、
ヴィングニルが戦いを終えたあとに」
オーディンは言った。

52

「多くの地を旅した、
多くのことを試した、
神々の力も幾度となく試した。
何がオーディンに
死をもたらすのか、
神々が滅びるときに」
ヴァフスルーズニルは言った。

53

「狼が呑み込むだろう、
アルダフェズルを。
ヴィーザルがその仇を討つだろう。
冷たい顎を
彼は引き裂くだろう、
狼を討ち取るために」
オーディンは言った。

54

「多くの地を旅した、
多くのことを試した、
神々の力も幾度となく試した。
オーディンは何を言ったのか、
息子が火葬の薪に上がる前に、
自らその耳もとで」
ヴァフスルーズニルは言った。

55

「誰ひとり知らない、
遠い昔にお前が
息子の耳に何を語ったかは。
死を定められた口で
私は古の知識を語った、
そしてラグナロクについても。
いま私はオーディンと
言葉の知恵を競ったのだ。
お前こそ永遠に、すべての者のうち最も賢い」