2-34『高き者の言葉』96–103節

オーディンの恋の失敗

オーディンの恋はどうなったのか

『高き者の言葉』で、オーディンは恋に失敗した経験を語ります。葦(あし)の茂みに座り、恋する相手を待っていました。その女性はビリングの娘です。寝床で眠る娘は、太陽のように白く輝いていました。彼は、娘と暮らせなければ領主の幸せも価値がないと思いました。

娘は、夕方近くにまた来るようにオーディンを誘います。ふたりのことは、ほかの人に知られてはいけないというのです。彼は娘の心をすっかり自分のものにできると思いました。その期待を胸に、その場を去ります。

ところが、夜に訪ねると、戦士たちが起きていました。そこには、燃える明かりもありました。娘のもとへ行こうとしても、思いどおりには進めません。

朝近くに、彼はもう一度訪ねます。館の人々は眠っていました。寝床にいたのは、娘ではなくつながれた犬でした。彼は、娘をだまして手に入れようとしていました。ところが、逆にあざけられたと語ります。結局、娘を手に入れることはできませんでした。

オーディンの恋の失敗の絵