『ヘルヴォルの歌』の原典

Hervararkviða

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古ノルド語の原文から、英訳を参考にAIが作成した日本語訳です。

1

若い乙女が出会ったのは
ムナルヴァーグで
日の沈むころ
家畜を見守る男だった。
牧人は言った。
「ひとりきりで
島に来たのは誰だ。
さあ、まっすぐ
宿へ行くがいい」
ヘルヴォルは言った。

2

「私は行かない、
宿へなど。
誰ひとり知らないのだから、
この島の者を。
早く教えてくれ、
ここから立ち去る前に。
ヒョルヴァルズの名で呼ばれる
塚はどこにある」
牧人は言った。

3

「そんなことを尋ねるな。
おまえは賢くない、
海賊たちの友よ、
世間を知らぬ者だ。
急いで行こう、
足の続くかぎり。
外にあるものは何もかも
人には恐ろしいものばかりだ」
ヘルヴォルは言った。

4

「首飾りをやろう、
教えてくれる礼に。
勇士たちの友を
引き止めるのは容易ではない。
誰が私にくれようとも、
どれほど美しい宝を、
見事な腕輪をくれようとも、
私は行く」
牧人は言った。

5

「愚かだと私は思う、
ここへやって来る者を、
たったひとりで
夜の闇の中を。
炎が飛び交い、
塚は口を開け、
大地も沼も燃えている。
もっと急いで行こう」
ヘルヴォルは言った。

6

「怯えるのはよそう、
そんな鼻息ぐらいに。
たとえ島じゅうで
炎が燃えていようとも。
私たちが
死んだ男たちに
たやすく震え上がらされてよいものか。
あの者たちと話をしよう」

7

すると家畜の番人は
森へと急いだ、
この乙女と
話をするどころではなく。
だが、揺るぎない
胸の内の決意は、
こうした出来事を前にして
ヘルヴォルの中でふくらんだ。
彼女は今や塚の炎を目にした……そして塚へ向かって進み、少しも恐れなかった。炎を煙のようにかき分けて進み、ついに狂戦士たちの塚にたどり着いた。そこで彼女は言った。

8

「目を覚ませ、アンガンチュール、
おまえを起こすのはヘルヴォル、
おまえとスヴァーヴァの
ただひとりの娘だ。
塚から私に渡してくれ、
鋭い剣を、
スヴァフルラーミのために
小人たちが鍛えたあの剣を。

9

ヘルヴァルズ、ヒョルヴァルズ、
フラニ、アンガンチュール。
私はおまえたち皆を目覚めさせる、
木の根の下から、
兜と鎖帷子をまとい、
鋭い剣を携え、
盾と武具を備え、
血に染まった槍を手にした者たちを。

10

すっかり成り果てたものだ、
アルングリームの息子たちよ、
災いをなした男たちよ、
土くれの仲間に。
誰ひとりとして
エイフラの息子のうちに、
私に語りかける者はいないのか、
このムナルヴァーグで。

11

ヘルヴァルズ、ヒョルヴァルズ、
フラニ、アンガンチュール。
おまえたち皆の
肋骨の内側が、
蟻の塚の中で
朽ちるように腐るがいい、
あの剣を渡さぬかぎり、
ドヴァリンが鍛えた剣を。
亡者にはふさわしくない、
貴い武器を隠すなど」
するとアンガンチュールが答えた。

12

「娘ヘルヴォルよ、
なぜそのように呼ばわる。
禍々しい言葉を吐き散らし、
おまえは自ら災いを招いている。
気が狂ったのか、
正気を失い、
思い迷って、
死人を起こすとは。

13

私を埋めたのは父でもなければ、
ほかの身内でもない。
ティルフィングを持ち去ったのは、
生き残ったふたりだ。
だが最後には持ち主は
ひとりになった」
ヘルヴォルは言った。

14

「私には真実だけを告げてくれ。
神がおまえを
塚の中で安らかに保ってくれるように、
本当におまえが
ティルフィングを持っていないのなら。
おまえには渡すのが惜しいのだ、
アンガンチュール、遺産を
たったひとりの子に」
アンガンチュールは言った。

15

「冥府の門は倒れ、
塚は口を開ける。
見渡せば、残らず炎に包まれている、
島の岸辺は。
外の眺めは
恐ろしいものだ。
急げ、乙女よ、できるものなら、
おまえの船へ」
ヘルヴォルは言った。

16

「夜にどれほど
かがり火を燃やそうとも、
おまえたちの炎を
私が恐れはしない。
乙女の心の囲いは
震えはしない、
亡者の姿を見ようとも、
戸口に立つその姿を」
アンガンチュールは言った。

17

「ヘルヴォルよ、おまえに告げよう、
なおも耳を傾けよ、
賢い娘よ、
これから起こることを。
このティルフィングこそが、
信じてくれさえするなら、
乙女よ、おまえの一族を
ことごとく滅ぼすのだ。

18

おまえは息子を産むだろう。
その子はやがて
ティルフィングを振るい、
その力を頼みとする。
その子をヘイズレクと
人々は呼ぶだろう。
太陽の天幕の下に生まれた者のうち、
最も力ある者となるだろう」
ヘルヴォルは言った。

19

「私は呪いをかける、
死んだ男たちに。
おまえたちが
皆、横たわったままであるように、
亡者たちとともに死して、
石塚の中で朽ち果てるように。
アンガンチュール、私に渡してくれ、
塚の外へ、
小人たちの鍛えたものを。
隠しても無駄だ」
アンガンチュールは言った。

20

「若い乙女よ、おまえは
人の世の者とは思えぬ。
塚のまわりを
夜にさまよい、
彫り模様のある槍を持ち、
ゴートの鋼を携え、
兜と鎖帷子をまとって
館の戸口に立つとは」
ヘルヴォルは言った。

21

「私は自分を
人の世の者と思っていた、今までは、
おまえたちの館を
訪ねようと決めるまでは。
塚から私に渡してくれ、
鎖帷子を憎むものを、
盾を脅かすものを、
ヒャルマルを殺した剣を」
アンガンチュールは言った。

22

「私の肩の下にある、
ヒャルマルを殺した剣は。
そのまわりは残らず
炎に包まれている。
乙女など私は知らぬ、
この地上のどこにも、
あの剣をあえて
手に取る者など」
ヘルヴォルは言った。

23

「私は引き取り、
この手に取ろう、
その鋭い剣を、
手に入るものなら。
私は恐れない、
燃えさかる火を。
炎はたちまち鎮まる、
私が目を向ければ」
アンガンチュールは言った。

24

「ヘルヴォルよ、おまえは
愚かな心の持ち主だ。
目を見開いたまま
炎の中へ飛び込むとは。
それよりはおまえに渡そう、
塚の中から剣を。
若い乙女よ、
おまえには拒みきれぬ」
ヘルヴォルは言った。

25

「よくしてくれた、
海賊たちの末裔よ、
私に渡してくれたのだから、
塚の中から剣を。
今の私は、もっとよいものを
得たと思う、王者よ、
ノルウェーを
ことごとく手に入れるよりも」
アンガンチュールは言った。

26

「おまえにはわからぬのだ、
言葉もろくにわきまえぬ、
よこしまな考えの女よ、
何を喜んでよいのかさえ。
このティルフィングこそが、
信じてくれさえするなら、
乙女よ、おまえの一族を
ことごとく滅ぼすのだ」
ヘルヴォルは言った。

27

「私は戻ろう、
波を駆ける馬のもとへ。
今や王の娘の
心は晴れやかだ。
私はほとんど気にかけない、
君主たちの末裔よ、
私の息子たちがどのように
後に争おうとも」
アンガンチュールは言った。

28

「おまえのものとして
末長く楽しむがよい。
鞘に収めておけ、
ヒャルマルを殺した剣を。
刃には触れるな、
両刃に毒がある。
それは人に死をもたらすもの、
病にもまして恐ろしい。

29

さらばだ、娘よ。
すぐにでもおまえに与えたい、
十二人分の命を、
信じてくれさえするなら、
力と気力を、
あらゆるよきものを、
アルングリームの息子たちが
後に残したものを」
ヘルヴォルは言った。

30

「おまえたち皆、暮らすがいい、
私は立ち去りたい、
塚の中で安らかに。
ここから早く去ろう。
今ほど強く感じたことはない、
ふたつの世界のあわいにいるのだと、
私のまわりで
炎が燃えていたときほどには」