『グリーピルの予言』の原典

Grípisspá

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古ノルド語の原文から、英訳を参考にAIが作成した日本語訳です。

1

「ここに住み、
この城を治めるのは誰か。
その国の王を
臣下たちは何と呼ぶのか」
ゲイティルは言った。
「グリーピルという、
人々の中の偉大な方だ。
揺るぎなく治めている、
この土地と臣下たちを」
シグルズは言った。

2

「賢い王は
この国におられるか。
その王は私と
話しに出てきてくださるか。
見知らぬ旅人が
話をしたがっている。
私は一刻も早く
グリーピルに会いたい」
ゲイティルは言った。

3

「朗らかな王は
ゲイティルにお尋ねになるだろう、
グリーピルと話したいという
その男は誰なのかと」
シグルズは言った。
「私の名はシグルズ、
シグムンドの子だ。
そしてヒョルディースが
この王子の母だ」

4

そこでゲイティルは行き、
グリーピルに告げた。
「外にひとりの男が
見知らぬ客として来ている。
その姿は
堂々としている。
王よ、その男が
あなたにお会いしたいという」

5

館から出てきた、
勇士たちの主は。
そして訪れた王子に
親しく挨拶した。
「ここで歓待を受けよ、シグルズ、
もっと早く来てくれればよかった。
さあ、ゲイティル、お前は
グラニをじかに引き受けよ」

6

ふたりは語りはじめ、
多くのことを話し合った、
思慮深い
男たちが出会って。
シグルズは言った。
「知っているなら教えてほしい、
母の兄よ。
シグルズの生涯は
どのような道をたどるのか」
グリーピルは言った。

7

「お前は人々の中で
日の下に最も偉大な者となり、
どの王よりも
高く仰がれるだろう。
黄金を惜しまず与え、
逃げることには出し惜しみし、
姿は立派で、
語る言葉は賢い」
シグルズは言った。

8

「立派な王よ、
私の問いよりも詳しく、
賢い方よ、シグルズに語ってほしい、
見通せると思うならば。
最初にどんなことが
幸運をもたらすのか、
私があなたの館を
出ていったあとには」
グリーピルは言った。

9

「王子よ、お前はまず
父の仇を討ち、
エイリミの受けた
すべての苦しみを晴らすだろう。
お前は屈強な
フンディングの息子たちを、
勇猛な者たちを倒し、
勝利を手にするだろう」
シグルズは言った。

10

「気高い王よ、
私の身内よ、語ってほしい、
よくよく知恵を働かせて、
互いに心の内を語っているのだから。
シグルズの勇ましい
働きが見えるか、
大空の下で
最も高く称えられる働きが」
グリーピルは言った。

11

「お前はひとりで討つだろう、
きらめく大蛇を。
貪欲に身を横たえるあの蛇を、
グニタヘイズの荒野で。
お前はふたりとも
死に追いやるだろう、
レギンもファーヴニルも。
グリーピルは真実を語る」
シグルズは言った。

12

「富は十分に得られるだろう、
私がそれほどの
戦いを戦士たちと成し遂げるなら、
あなたが確かだというとおりに。
心に思い浮かべて、
さらに先を語ってほしい。
この生涯には
まだ何が待つのか」
グリーピルは言った。

13

「お前は見つけるだろう、
ファーヴニルのねぐらを。
そして取り上げるだろう、
美しい財宝を。
黄金を積み上げて、
グラニの背に載せる。
お前はギューキのもとへ馬を進める、
戦に勇む王子よ」
シグルズは言った。

14

「なおもこの王子に、
思いを尽くした言葉で、
勇敢な王よ、
もっと語ってほしい。
私はギューキの客となり、
やがてそこを去る。
この生涯には
まだ何が待つのか」
グリーピルは言った。

15

「山の上で眠っている、
ある王の娘が。
鎧をまとって輝きながら、
ヘルギが死んでからずっと。
お前は斬りつけるだろう、
鋭い剣で。
鎧を切り開くだろう、
ファーヴニルを倒した刃で」
シグルズは言った。

16

「鎧は断ち切られ、
乙女は語りはじめる、
目を覚ました
その女が眠りから。
乙女はどんなことを
シグルズに語るのか、
それによってこの王子に
幸運がもたらされるような」
グリーピルは言った。

17

「彼女は力あるお前に
ルーンを教えるだろう、
人々が手に入れたいと望む
そのすべてを。
そして人の舌で
その一つひとつを唱えることを、
命を守り、傷病を癒やす術を。
健やかに生きよ、王よ」
シグルズは言った。

18

「さて、それは終わり、
知恵を学び終え、
私はそこから
馬で旅立つ支度ができた。
心に思い浮かべて、
さらに先を語ってほしい。
私の生涯には
ほかに何が待つのか」
グリーピルは言った。

19

「お前はたどり着くだろう、
ヘイミルの住まいに。
そして喜んで過ごすだろう、
その王の客として。
シグルズよ、ここまでだ、
私が先を見通せたのは。
これより先のことは
グリーピルに尋ねてはならぬ」
シグルズは言った。

20

「今、私を悲しませる、
あなたのその言葉は。
あなたには先が見えるのだから、
王よ、もっと遠い先が。
あまりにも大きな
シグルズの悲しみを知るゆえに、
グリーピルよ、あなたはそれを
詳しく語ろうとしないのだ」
グリーピルは言った。

21

「お前の若いころの
生涯については、
この上なく明るく
目の前に見えていた。
私を思慮深いと
呼ぶのは当たらぬ、
先を見通す者と呼ぶのも同じだ。
知っていたことはもう尽きた」
シグルズは言った。

22

「私は誰も知らない、
この地上に、
あなたより遠くまで
先を見通す者を、グリーピルよ。
隠してはならない、
たとえ醜いことであっても、
あるいは災いが
私の身に起こるとしても」
グリーピルは言った。

23

「お前に定められた生涯に
恥ずべき行いはない。
気高い者よ、それを
心に刻め、王子よ。
いつまでも語り継がれるだろう、
人の世が続くかぎり、
槍の嵐を起こす者よ、
お前の名は」
シグルズは言った。

24

「それでは最悪の思いを抱き、
別れねばならない、
シグルズはこの王と、
話がこのままで終わるなら。
行く道を示してほしい、
すべてはすでに定まっているのだから。
誉れ高い方よ、よければ私に、
母の兄よ」
グリーピルは言った。

25

「ではシグルズに
詳しく語ろう、
王子が私に
そこまで迫るからには。
お前には確かにわかるだろう、
偽りは一つもないと。
ある一日がお前には
死の日と定められている」
シグルズは言った。

26

「私は望まない、
力ある国王の怒りを。
それよりもよい助言を
グリーピルから受けたい。
今、確かに知りたいのだ、
どれほど望ましくなくとも、
シグルズの目の前に
何がはっきり見えているのかを」
グリーピルは言った。

27

「ヘイミルのもとにひとりの乙女がいる、
美しい姿をした。
その娘をブリュンヒルドと
人々は呼んでいる。
ブズリの娘だ。
そして誉れ高い王、
ヘイミルが育てている、
その気丈な乙女を」
シグルズは言った。

28

「私に何の関わりがあるのか、
ひとりの乙女が
美しい姿をして
ヘイミルのもとで育とうとも。
そのことを、グリーピルよ、
詳しく語ってほしい。
あなたにはすべて見えているのだから、
この先の運命が」
グリーピルは言った。

29

「彼女はお前から奪うだろう、
ほとんどの喜びを。
美しい姿をした、
ヘイミルの養い娘は。
お前は眠ることもできず、
争いを裁くこともできず、
人々のことなど気にもかけぬ、
その乙女に会えなければ」
シグルズは言った。

30

「どんな慰めが
シグルズに定められているのか。
グリーピルよ、教えてほしい、
見通せると思うならば。
私はその乙女を得られるのか、
結納の品を納めて、
その美しい
王の娘を」
グリーピルは言った。

31

「お前たちふたりはあらゆる
誓いを立てるだろう、
この上なく固く。
だが守られるのはわずかだ。
お前がギューキの
客として一夜を過ごせば、
もう思い出さなくなるだろう、
ヘイミルの賢い養い娘を」
シグルズは言った。

32

「それはどういうことか、グリーピルよ、
私に説明してほしい。
王子の心に
移り気が見えるのか。
私があの乙女との
約束を破るというのか、
心の底から
愛していると思ったあの娘との」
グリーピルは言った。

33

「王子よ、お前は
人の欺きに遭う。
お前はグリームヒルドの
企みの代償を払うだろう。
明るい髪のその女は
お前に差し出すだろう、
自分の娘を。
彼女は王子を罠に引き込む」
シグルズは言った。

34

「では私はグンナルたちと
縁戚の結びつきを作り、
グズルーンを
妻に迎えるのか。
それならこの王子は
申し分のない妻を得ることになる、
痛ましい悲しみが
私を苦しめなければ」
グリーピルは言った。

35

「グリームヒルドはお前を
すっかり欺くだろう。
彼女はブリュンヒルドに
求婚するようそそのかす、
グンナルのために、
ゴートの人々の主のために。
お前はすぐに旅立ちを約束する、
王の母に」
シグルズは言った。

36

「災いが待ち受けている、
それは私にも見える。
すっかり道を誤るのだ、
シグルズの分別は。
あの誉れ高い
乙女に求婚するのなら、
ほかの男のために、
深く愛したあの乙女に」
グリーピルは言った。

37

「お前たちはみな
誓いを立てるだろう、
グンナルとヘグニ、
そして王子よ、お前を三人目として。
そしてふたりは姿を取り替える、
旅の道中で、
グンナルとお前が。
グリーピルは偽りを言わぬ」
シグルズは言った。

38

「それは何を意味するのか。
なぜ私たちは取り替えるのか、
姿や振る舞いを、
旅の道中で。
そこにはまた別の欺きが
続くことになるだろう、
何から何まで恐ろしい欺きが。
さらに語ってほしい、グリーピルよ」
グリーピルは言った。

39

「お前はグンナルの姿と
その振る舞いを身につけるが、
語る言葉は自分のもの、
優れた知恵も自分のものだ。
お前は自分の花嫁に定めるだろう、
勇敢な
ヘイミルの養い娘を。
彼女はその欺きに気づかぬ」
シグルズは言った。

40

「それは最悪のことと思える。
卑劣な男と呼ばれるだろう、
シグルズは人々の間で、
話がそのとおりに運べば。
私は欺きを用いたくはない、
偽りを仕掛けたくはない、
王たちの花嫁に、
私が最も尊いと知るあの娘に」
グリーピルは言った。

41

「お前は横たわるだろう、
誉れ高い軍勢の長よ、
その乙女のかたわらに、
自分の母であるかのように。
それゆえ語り継がれるだろう、
人の世が続くかぎり、
民の王よ、
お前の名は」
シグルズは言った。

42

「よき妻を
グンナルは得るのか、
人々の間で誉れ高いあの男は。
教えてほしい、グリーピルよ。
たとえ三夜の間、
あの勇士の花嫁が私のかたわらで、
あの勇敢な乙女が眠ったとしても。
そのようなことに前例はない」
グリーピルは言った。

43

「ともに婚礼の
祝い酒が飲まれるだろう、
シグルズとグンナルのために、
ギューキの広間で。
そして姿を取り替える、
ふたりが家に帰り着いたときに。
だがどちらも変わらず
自分の心を持っている」
シグルズは言った。

44

「どれほどの喜びが
そのあと生まれるのか、
人々の縁組みから。
教えてほしい、グリーピルよ。
グンナルに
喜びをもたらすことになるのか、
その先で、
あるいはこの私に」
グリーピルは言った。

45

「お前は誓いを思い出すが、
それでも黙っていられるだろう。
お前はグズルーンを愛し、
よい結婚生活を送る。
だがブリュンヒルドは思う、
ひどい相手に嫁がされたと。
その女は欺きを考え出す、
自分の仇を討つために」
シグルズは言った。

46

「どんな償いを
その花嫁は受け取るのか、
私たちが欺きを
その女に仕掛けたことで。
彼女が私から受けた
固い誓いは、
何一つ果たされず、
喜びもわずかだった」
グリーピルは言った。

47

「彼女はグンナルに
はっきりと告げるだろう、
お前がよくは
誓いを守らなかったと。
あの気高い王が
心の底から、
ギューキの跡継ぎが、
お前を信じていたときに」
シグルズは言った。

48

「それはどういうことか、グリーピルよ、
私に説明してほしい。
私は本当に罪を負うのか、
その話のとおりに。
それとも私について偽るのか、
誉れ高いその女は、
そして自分自身についても。
教えてほしい、グリーピルよ」
グリーピルは言った。

49

「怒りゆえに、
そして深い悲しみゆえに、
力ある花嫁はお前を
よくは扱わぬだろう。
お前はあの立派な女に
決して不義を働かぬ、
お前たちが王の妻を
欺いたとはいえ」
シグルズは言った。

50

「賢いグンナルは
彼女のそそのかしに、
グトホルムとヘグニは
そのあと従うのか。
ギューキの息子たちは
縁戚である私の血で
刃を赤く染めるのか。
さらに語ってほしい、グリーピルよ」
グリーピルは言った。

51

「そのときグズルーンの
心はひどく痛む。
彼女の兄弟たちが
お前の死を企てる。
それからはすべて消え去る、
喜びというものが、
賢いその女にとって。
それを引き起こすのはグリームヒルドだ。

52

これを慰めとするがよい、
軍勢の長よ。
このような幸運が定められている、
王子の生涯には。
お前よりも尊い者は
この地上に生まれぬ、
日の照らす住まいの下に、
シグルズよ、お前ほどの者は」
シグルズは言った。

53

「互いに無事で別れよう。
運命には逆らえない。
グリーピルよ、あなたはよく
私の願いに応えてくれた。
あなたならためらわず
もっと美しく語っただろう、
私の生涯を、
それができたならば」