『グズルーンの歌 3』の原典

Guðrúnarkviða III

この作品の原文や英訳、日本語訳を、上のボタンで切り替えて読めます。選んだ表示は保存され、このサイトのすべての原典ページに引き継がれます。

古ノルド語の原文から、英訳を参考にAIが作成した日本語訳です。

1

「どうしたのだ、アトリ、
ああ、ブズリの息子よ。
心に悲しみがあるのか。
なぜ少しも笑わない。
そのほうが立派だと
諸侯も思うだろう、
おまえが人々と言葉を交わし、
私に目を向けるなら。」
アトリは言った。

2

「私を苦しめるのは、グズルーン、
ギューキの娘よ、
この館で私に
ヘルキャが告げたことだ。
おまえとショーズレクが
ひとつ屋根の下で寝て、
気安くも
亜麻の夜具にくるまるという。」
グズルーンは言った。

3

「おまえに、そのすべてについて
誓いを立てよう、
あの白い
聖なる石にかけて。
私はショーズレクと
何ひとつしていない、
妻と夫が
交わすようなことは。

4

ただ、抱きしめたことはある、
軍勢を率いる王を、
非の打ちどころのない君主を、
一度だけ。
別のことだった、
私たちが語り合ったのは、
悲しみに沈む二人が
身を寄せてひそかに語ったときは。

5

ショーズレクはここへ来た、
三十人を連れて。
今は一人も生きていない、
その三十人の男たちは。
おまえは私から兄弟を奪い、
鎖帷子を着た戦士たちも奪った。
おまえは私からすべて奪った、
最も近しい血縁の者たちを。

6

サクシを呼びにやれ、
南の民の王を。
あの人は聖別できる、
煮えたぎる釜を。」

7

七百人の男たちが
広間に入った、
王妃が
釜に手を入れる前に。
グズルーンは言った。

8

「今やグンナルは来ない、
ヘグニを呼ぶこともできない。
もう二度と会えない、
愛する兄弟たちには。
ヘグニなら剣で
この辱めの報復をしただろう。
今は私が自分のために
汚名をそそがねばならない。」

9

彼女は底まで差し入れた、
白く輝く手のひらを。
そして取り上げた、
宝石を。
「さあ見よ、戦士たち、
私の潔白は証された、
聖なる裁きによって、
あの釜がどれほど煮えたぎろうとも。」

10

そのときアトリの
心は胸の中で笑った、
傷ひとつないのを見て、
グズルーンの両手に。
「今度はヘルキャが
釜へ進むがよい、
グズルーンに
悪事の疑いをかけたあの女が。」

11

哀れなものを見たことはない、
この有様を見なかった者は。
そこでヘルキャの
両手が焼けただれた。
人々はその娘を連れていった、
悪臭のする沼の中へ。
こうしてグズルーンは
受けた苦しみの報いを得た。