『グリーンランドのアトリの歌』の原典

Atlamál in grænlenzku

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古ノルド語の原文から、英訳を参考にAIが作成した日本語訳です。

1

人々は恐ろしい出来事を語り伝えてきた、
かつて男たちが
集まって相談したときのことを。
あの集まりは、ほとんど誰のためにもならなかった。
彼らは密かな謀議を重ね、
のちにそれが彼らを苦しめた。
ギューキの息子たちをも同じく、
彼らを心から信頼していた兄弟をも。

2

王たちの上に破滅の運命が迫った、
死を定められた者には避けようもなかった。
アトリの立てた策は愚かだった、
知恵のある男ではあったのに。
自らの大きな支えを倒し、
己をひどく苦しめた。
急いで使いを送り、
義兄弟たちにすぐ来るよう告げた。

3

館の女主人は賢く、
知恵を働かせた。
言葉の調子から聞き取った、
男たちが密かに何を話しているかを。
賢い女も途方に暮れた、
兄弟を救いたかったが、
海を渡らねばならず、
自らは行けなかった。

4

女はルーンを刻みはじめたが、
ヴィンギがそれを書き変えた、
災いを急がせるその男が、
手渡す前に。
それから旅立った、
アトリの使者たちは、
リマの入り江を渡り、
勇士たちの住むところへ。

5

迎える者たちは気前よくビールを出し、
火を焚いた。
訪れた者たちに
企みがあるとは少しも思わなかった。
気高い人の送った
贈り物を受け取り、
柱に掛けた。
何の心配も抱かなかった。

6

そこへコストベラが来た、
ヘグニの妻で、
たいそう心配りの行き届いた女だった。
二人に挨拶した。
グンナルの妻、
グラウムヴェルも喜んでいた。
賢い女は務めを怠らず、
客たちの用をよく足した。

7

使者たちはヘグニを館へ招いた、
そうすれば行く気になるかと。
気をつけてさえいれば、
その欺きは明らかだった。
グンナルは旅を約束した、
ヘグニが望むならばと。
ヘグニも拒まなかった、
兄弟の決めたことを。

8

女たちは蜜酒を運び、
さまざまな馳走が並んだ。
角杯が幾度も巡り、
やがて十分に飲んだと思われるまで続いた。

9

家の者たちは寝床を整えた、
いちばん心地よいように。
コストベラは知恵者として知られ、
ルーンの意味に通じていた。
明るい火のそばで
文字を読み解こうとした。
舌を上下の顎に
押し当てながら考えねばならなかった。
それほど文字は乱され、
読み解くのが難しかった。

10

それからコストベラとヘグニは
自分たちの床に入った。
気高い女は夢を見て、
何一つ隠さなかった。
賢い女は夫に語った、
目を覚ますとすぐに。

11

「ヘグニ、家を出るつもりなら、
よく考えてくれ。
すべてを見抜ける者は少ない。
旅は別の機会にしてくれ。
おまえの姉妹が刻んだ
ルーンを読み解いた。
あの美しい人は今回、
おまえを招いてなどいない。

12

一つ、何より不思議なことがある。
今も私にはわからない、
あの賢い人がどうしたというのか、
こんな乱れた文字を刻むとは。
そこに示されているのは、
まるでこのようなことだった、
おまえたち二人の死が待っていると、
急いで行けば。
あの人が文字を一つ欠かしたのか、
それともほかの者の仕業か」
ヘグニは言った。

13

「女はみな悪い方へ考える。
俺にはそんな気持ちはない。
災いを探しはしない、
報復せねばならぬ時が来るまでは。
王は俺たちに黄金を惜しみなく与えるだろう、
熾火のように赤い黄金を。
俺は決して恐れない、
危険を知らされても」
コストベラは言った。

14

「危うい道を歩むことになる、
あそこへ行こうとするならば。
親しいもてなしは受けられない、
今度ばかりは。
ヘグニ、私は夢を見た。
隠しはしない。
おまえたちには災いが降りかかる、
そうでなければ、私の恐れは思い過ごしだ。

15

おまえの寝床の覆いが
火に燃えるのを見た。
高い炎がほとばしり、
私の家々を貫いていた」
ヘグニは言った。

16

「ここには亜麻布が置いてある、
おまえたちがろくに気にかけぬ布が。
あれがまもなく燃えるのだろう、
おまえが寝床の覆いと見たものは」
コストベラは言った。

17

「熊がここへ入ってきて、
家の木組みを打ち砕くのを見た。
大きな前足を振り回し、
私たちを怯えさせた。
その口に大勢が捕らえられ、
私たちにはなすすべもなかった。
その足音も、
決して小さくはなかった」
ヘグニは言った。

18

「天気が荒れるのだろう、
すぐに激しくなるだろう。
白熊を見たのなら、
東から嵐が来るのだ」
コストベラは言った。

19

「鷲がここへ飛び込んで、
館を端から端まで飛ぶのを見た。
私たちには長く災いが続くだろう。
あれは私たち皆に血を振りまいた。
その威嚇するさまから、私は思った、
あれはアトリの化身だったと」
ヘグニは言った。

20

「じきに家畜を屠るのだ、
それで血を見ることになる。
鷲の夢を見るのは、
よく牛を屠る前にあることだ。
アトリの心に偽りはない、
おまえが何を夢に見ようとも」
二人はそれで話を終え、
言葉はみな途絶えた。

21

身分高い夫婦が目覚め、
そこでも同じことが起こった。
グラウムヴェルは思った、
夢には災いの兆しがあると。
……グンナルと
二つの道を取ることを。
グラウムヴェルは言った。

22

「おまえのために絞首台が設けられ、
おまえが吊られに行くのを見た。
蛇がおまえを食らっていたが、
おまえはまだ生きていた。
神々の滅びが訪れた。
これが何を意味するか、解いてくれ」
グンナルは言った。

23

…………
グラウムヴェルは言った。

24

「血まみれの剣が
おまえの衣から抜き出されるのを見た。
こんな夢を語るのはつらい、
親しい者に向かっては。
槍が立っているのを見た、
おまえの胴の真ん中を貫いて。
狼が吠えていた、
その両端で」
グンナルは言った。

25

「猟犬が走り回り、
盛んに吠え立てるのだ。
犬の騒ぎはよくあることだ、
槍が飛び交う前には」
グラウムヴェルは言った。

26

「川がここへ流れ込み、
館を端から端まで走るのを見た。
怒り狂って轟き、
長椅子を越えて奔り、
おまえたち二人、
兄弟の脚を打ち砕いた。
水は少しも勢いを緩めなかった。
これは何かの前触れだろう」
グンナルは言った。

27

…………
グラウムヴェルは言った。

28

「死んだ女たちが
今夜ここへ来るのを見た。
粗末な身なりではなかった。
おまえを選び取ろうとし、
すぐに来いと誘っていた、
自分たちの長椅子へ。
おまえを守る女神たちは
力を失ったのだと思う」
グンナルは言った。

29

「言うのが遅すぎた。
もうこうと決まったのだ。
それでも旅を取りやめはしない、
行くと決めてあるのだから。
いろいろなことから、どうやら、
俺たちの命は長くないらしい」

30

夜明けの光を見ると、
男たちは行く気を示し、
皆が起き上がった。
女たちは引き止めた。
五人が連れ立って出かけた。
家臣たちはほかに
その倍もいたが、
考えの浅いことだった。
スネーヴァルとソーラルは、
ヘグニの息子だった。
さらに一行に加わった男は
オルクニングと呼ばれ、
陽気な盾の大樹たる戦士、
ヘグニの妻の兄弟だった。

31

美しく装った女たちはついて行った、
入り江が一行と隔てるところまで。
美しい女たちは終始引き止めたが、
男たちはどうしても聞き入れなかった。

32

グラウムヴェルが言葉を発した、
グンナルの妻が。
ヴィンギに向かって語った、
言うべきことだと思ったから。
「私たちの望むように
もてなしに報いてくれるか、私にはわからない。
何か事が起これば、
客として来たことが罪になる」

33

そこでヴィンギは誓った、
自分の身をいたわりもせずに。
「おまえたちに嘘をついたなら、
この男を巨人どもの餌食にしてくれ。
和睦を心に思っていたなら、
この身を丸ごと絞首台に渡してくれ」

34

ベラが言葉を発した、
心に愛情を抱いて。
「幸せに船出し、
勝利を得てくれ。
先ほど私が願ったとおりになってほしい。
それを妨げるものがないように」

35

ヘグニは答えた、
身近な者たちの幸せを願って。
「賢い二人よ、心を強く持て、
何が起ころうとも。
大勢の者があれこれ言うが、
大きく外れるものだ。
家を出るときどう見送られるかは、
多くの者にとって大したことを決めはしない」

36

それから互いに見つめ合った、
離れて姿が見えなくなるまで。
そのとき運命が道を分けたのだと思う。
彼らの行く道は別れた。

37

力ある男たちは漕ぎはじめ、
竜骨の半ばを引き裂いた。
身を後ろへ反らして漕ぎ、
ひどく荒々しく振る舞った。
櫂を留める輪はちぎれ、
櫂受けの杭は折れた。
船を繋ぎもせず、
男たちはそこを立ち去った。

38

それから間もなく、
その結末を語ろう、
男たちは館が立つのを見た、
ブズリが持っていた館を。
門は高く軋んだ、
ヘグニが押し開くと。

39

そこでヴィンギは口にした、
言わずにおけばよい言葉を。
「館から遠ざかれ。
ここへ来るのは罠にかかることだ。
じきにおまえたちを焼いてやる。
すぐにも斬り倒されるのだ。
愛想よくおまえたちを招いたが、
その裏には裏切りがあった。
さもなくば、ここから離れて待て、
おまえたちの絞首台を俺が切り出すまで」

40

ヘグニはこう答えた、
少しも譲る気はなかった。
何一つ恐れなかった、
立ち向かわねばならぬものを。
「俺たちを脅すのはやめておけ。
そんな真似はめったにするな。
さらに言葉を重ねれば、
おまえの苦しみが長引くぞ」

41

男たちはヴィンギを突き倒し、
打ち殺してヘルへ送った。
斧を打ち込んだ、
まだ息が喉で鳴っているあいだも。

42

アトリとその者たちは群がり、
鎖帷子を身につけた。
そうして武装して進み出た、
中庭を隔てて。
互いに言葉を投げつけ、
皆が一斉に怒り立った。
「とうに俺たちは決めていた、
おまえたちの命を奪うと」

43

「それではざまがない、
前から決めていたというなら。
おまえたちは支度もできていないが、
こちらはすでに一人倒した、
打ちのめしてヘルへ送った。
あれはおまえたちの仲間だったな」

44

男たちは激怒した、
その言葉を聞くと。
指を素早く動かし、
弓弦をつかんだ。
鋭く矢を放ち、
盾で身を守った。

45

そのとき館の中に知らせが届いた、
外で何が起こっているか、
館の前で男たちが何をしているかを、
人々は奴隷の口から聞いた。

46

グズルーンは激しく奮い立った、
悲しい知らせを聞くと。
幾つも身につけた首飾りを、
すべてむしり取った。
銀の飾りを投げつけた、
輪がばらばらに砕けるほどに。

47

それから外へ出た、
扉を大きく押し開いて。
少しも恐れる様子はなく、
訪れた者たちを迎えた。
ニヴルングたちのもとへ向かった。
これが最後の挨拶となった。
その言葉には真実があり、
さらに多くを語った。

48

「おまえたちを救おうとした、
家を出ないよう引き止めて。
運命には誰も抗えず、
それでもおまえたちはここへ来ることになった」
知恵を尽くして語った、
和解できはしないかと。
だが何も実らず、
皆が否と答えた。

49

高貴な生まれの女は見た、
男たちが激しく戦うのを。
自らも勇猛に戦おうとし、
外套を振り落とした。
抜き身の剣を取り、
身内の命を守った。
戦いで容赦はしなかった、
その手を振るうところでは。

50

ギューキの娘は
二人の戦士を倒した。
アトリの兄弟を斬り、
その男は運び去らねばならなかった。
そのように戦いを繰り広げ、
相手の足を斬り落とした。

51

もう一人にも斬りつけ、
二度と立ち上がれなくした。
その男をヘルへ送ったが、
彼女の手は少しも震えなかった。

52

そこで繰り広げた戦いは、
のちの語り草となった。
あらゆる戦いをしのいでいた、
ギューキの子らが戦ったその戦いは。
ニヴルングたちは、
自らの命があるかぎり、
剣で攻め立て、
鎖帷子を切り裂き、
兜を斬り砕いたと人は語る、
心の勇気が続くままに。

53

朝の大半を戦い、
真昼を過ぎるまで続いた。
夜明け前のあいだもずっと、
日の昇るころも戦った。
戦いが終わる前に、
野は血にあふれた。
彼らが打ち負かされるまでに、
十八人が先に倒れた。
ベラの二人の息子と、
彼女の兄弟が倒されるまでに。

54

勇猛な男が語りはじめた、
怒りを抱えながらも。
「ひどい眺めになったものだ。
これはおまえたちのせいだ。
俺たちは三十人いた、
戦いに秀でた家臣たちが。
生き残ったのは十一人、
大きく数を減らした。

55

俺たちは五人兄弟だった、
ブズリを失ったときには。
今や半ばをヘルが領し、
二人は斬られて横たわっている。

56

婚姻で強大な一族と結ばれた、
それは隠せない。
だが災いをもたらす妻では、
その縁から喜びは得られない。
俺たちに安らぎはめったになかった、
おまえが俺たちの手に渡って以来。
身内から俺は引き離され、
財宝もしばしば騙し取られた。
おまえたちは姉妹をヘルへ送った。
そのことを何より恨んでいる」
グズルーンは言った。

57

「そのことを口にするのか、アトリ、
おまえも以前、同じことをした。
私の母を捕らえ、
宝を奪おうと殺した。
賢い従姉妹を
洞窟で飢え死にさせた。
私には笑えることだ、
おまえが自分の悲しみを数え立てるのは。
神々に感謝する、
おまえが不幸に見舞われることを」
アトリは言った。

58

「命じるぞ、諸侯よ、
あの気高い女の
大きな悲しみをさらに増せ。
私はそれを見たい。
力を尽くして苦しめ、
グズルーンを泣かせるのだ。
あの女が喜びを失うさまを
この目で見られたなら」

59

「ヘグニを捕らえ、
ナイフで皮を剝げ。
心臓をえぐり出せ、
すぐに取りかかるのだ。
気性の激しいグンナルは
絞首台に吊るせ。
思い切ってやり遂げろ、
蛇どもにくれてやれ」
ヘグニは言った。

60

「したいようにするがいい。
私は喜んで待とう。
おまえにも私の勇気がわかるだろう、
もっと険しい試練にも耐えてきた。
私たちが無傷だった間は、
おまえを押しとどめていた。
今はこれほど傷ついた、
好きにするがいい」

61

ベイティがこう言った、
アトリの家令だった。
「ヒャッリを捕らえ、
ヘグニは助けよう。
賢く事を運んで手間を半分にしよう、
あいつは死ぬのが似合いだ。
長く生きることもあるまい、
いつまでも怠け者と呼ばれるだけだ」

62

鍋番は怯え、
もうその場にいられなかった。
泣き出しそうになり、
あちこちの梁によじ登った。
あの者たちの戦いは災難だと言った、
自分がその苦労を払わされるとは。
なんと悲しい日だ、
豚どもを残して死ぬとは、
これまでありつけた
たっぷりの食べ物も残して。

63

男たちはブズリの料理番を捕らえ、
ナイフを抜いて向けた。
みじめな奴隷は叫んだ、
切っ先に触れられる前から。
庭に肥を十分まく
暇ならあると言い、
いちばん卑しい仕事でもすると言った、
助けてくれるのなら。
命さえもらえるなら
ヒャッリはそれで嬉しいと言った。

64

ヘグニは心にかけた、
そうする者はわずかだが、
囚われの奴隷のために願い、
逃がしてやろうとした。
「この戯れを引き受けるのは、
私のほうがたやすいと思う。
なぜここでわざわざ
あんな悲鳴を聞いていなければならぬ」

65

男たちは民に慕われる勇士をつかんだ。
もはや道はなかった、
勇敢な戦士たちにも
この決定を引き延ばすことは。
そのときヘグニは笑った、
日の子らにも聞こえるほどに。
それほど雄々しく振る舞い、
責め苦にもよく耐えた。

66

グンナルは竪琴を取り、
足の指で弦を動かした。
その奏でる音に
女たちは涙を流し、
男たちもむせび泣いた、
その音をはっきり聞き取った者は。
力ある女に助言を伝え、
屋根の垂木は裂けて砕けた。

67

こうして尊い二人は死んだ。
日はまだ早かった。
二人は最期に
その武勇を後の世へ残した。

68

アトリは自分の偉大さに酔い、
二人の亡骸を踏み越えた。
賢い女に悲報を告げ、
さらに責め立てようとした。
「朝だぞ、グズルーン、
おまえの味方はいなくなった。
こうなったのも
一つにはおまえ自身のせいだ」
グズルーンは言った。

69

「嬉しそうだな、アトリ、
人殺しを言いふらして。
だがすべてを知ったなら、
おまえは悔やむことになる。
あとにどんな置き土産が残るか、
教えてやろう。
私も死なないかぎり、
おまえは災いから逃れられない」
アトリは言った。

70

「そんなことは退けられる。
ほかの手立てが見える、
はるかに穏やかな道が。
よいものを、われわれはしばしば拒む。
奴隷たちでおまえを慰めよう、
見事な宝で、
雪のように白い銀で、
おまえ自身が望むままに」
グズルーンは言った。

71

「そんな望みは少しもない。
私はそれを拒む。
もっと小さな恨みしかなかったときでさえ、
和睦を破ったのだ。
以前も恐ろしい女と思われていたが、
これからはなおさらになる。
どんなことにもひるまなかった、
ヘグニが生きている間は。

72

私たちは育てられた、
一つの家で。
さまざまな遊びをし、
林の中で育った。
グリームヒルドは私たちに
黄金や首飾りを与えた。
兄弟を殺した償いを、
おまえは決してできない。
私が満足するようなことは
何一つできはしない。

73

男の横暴が
女の幸せを打ち砕く。
枝がなくなれば、
梢も膝を折る。
根を切り払えば、
木も傾きはじめる。
今はおまえ一人が、アトリ、
ここですべてを決められる」

74

あまりにも浅はかだった、
王がそれを信じたのは。
用心していれば、
偽りは明らかだった。
そのときグズルーンは狡猾で、
本心とは違うことを言えた。
晴れやかな様子を装い、
二つの盾を使い分けた。

75

彼女は酒宴の支度を進めた、
兄弟を弔うために。
アトリも同じく
自分の一族を弔うと言った。

76

二人は話を終え、
酒宴の用意が整った。
その集いには
すさまじい騒ぎが伴った。
誇り高い女は苛烈だった、
ブズリの一族を苦しめた。
自分の夫に
凄絶な復讐を遂げようとした。

77

彼女は幼い子らを誘い寄せ、
木の台のそばに寝かせた。
気丈な子らはおびえたが、
涙は流さなかった。
母の懐に入り、
自分たちをどうするのかと尋ねた。
グズルーンは言った。

78

「あまり尋ねるな。
二人とも殺すつもりだ。
おまえたちを老いから救ってやりたいと、
長いこと思っていた」
少年たちは言った。
「好きなように子供を生贄にして、
誰もそれを止めはしない。
けれど怒りの安らぐ時は短いだろう、
すっかりやり遂げてみれば」

79

猛々しく賢い女は
兄弟の幼い命を絶った。
情け容赦もなく、
二人の喉を切った。
やがてアトリが尋ねた、
自分の息子たちは
どこへ遊びに行ったのかと。
どこにも姿が見えなかったので。
グズルーンは言った。

80

「思い切って、
アトリに話そう。
グリームヒルドの娘は
おまえに隠しはしない。
少しも嬉しくはないだろう、アトリ、
すべてを知ったなら。
大きな災いを呼び起こしたのだ、
私の兄弟を殺したときに。

81

めったに眠れなかった、
あの人たちが倒れてから。
手ひどく報いると告げた、
今そのことを思い知らせてやった。
私に朝だと言ったな、
今もはっきり覚えている。
もう夕べになった、
今度はおまえが同じ知らせを聞く番だ。

82

おまえは自分の息子たちを失った、
決して失ってはならない子らを。
あの子らの頭蓋を
酒の杯にしたと知るがいい。
そうしておまえの酒を増やした、
あの子らの血を混ぜたのだ。

83

あの子らの心臓を取り出し、
串に刺して焼いた。
それからおまえに出して、
仔牛の肉だと言った。
おまえ一人ですっかり平らげ、
誰にも残してやらなかった。
せっせと噛みしめ、
奥歯の力を存分に頼んだ。

84

これで自分の子らのことがわかっただろう。
これ以上の災いを願う者はめったにいない。
私のしたことは私が引き受ける。
だが誇るつもりはない」
アトリは言った。

85

「残酷だな、グズルーン、
そんなことができるとは。
自分の子供の血を
私の飲む酒に混ぜるとは。
身内を滅ぼしたのだ、
決してしてはならないことを。
この私にも
災いの合間の安らぎをほとんど与えない」
グズルーンは言った。

86

「まだおまえ自身を
殺したいと思っている。
おまえのような王に対して、
仕打ちがひどすぎることなどめったにない。
以前からおまえは重ねてきた、
誰もその例を知らないほどの
愚行と残虐を、
この世の中で。
今またそれに加えたのだ、
先ほど聞いたあのことを。
大罪に手を染め、
自分の葬いの宴を用意したのだ」
アトリは言った。

87

「おまえは薪の山で焼かれる、
その前に石を打ちつけられて。
そうしてようやく手に入れるのだ、
いつも求めていたものを」
グズルーンは言った。
「そんな悲しみは
明日の朝、自分に言うがいい。
私はもっと美しい死を遂げて、
別の光の世界へ行きたい」

88

二人はともに座り、
悪意を交わした。
憎しみの言葉を投げ合い、
どちらにも喜びはなかった。
フニヴルングの憎しみは募り、
大きな企てを思いめぐらした。
グズルーンに打ち明けた、
アトリを激しく憎んでいると。

89

彼女の心に浮かんだのは、
ヘグニの受けた仕打ちだった。
復讐を果たせば誉れになると、
彼に告げた。
やがてアトリは討たれた、
長く待つことはなかった。
ヘグニの息子と
グズルーン自身が討ったのだ。

90

勇ましい男は口を開いた、
眠りから覚めて。
すぐに傷に気づき、
包帯などいらぬと言った。
「本当のことを言え、
誰がブズリの息子を討った。
ひどくやられたものだ、
生き延びる望みはないと思う」
グズルーンは言った。

91

「グリームヒルドの娘は
おまえに隠しはしない。
おまえの命が尽きようとしているのは、
私のせいだと認めよう。
それに一つにはヘグニの息子のせいだ、
傷がおまえを苦しめているのは」
アトリは言った。

92

「おまえは殺しに踏み込んだ、
あってはならないことだが。
心からおまえを信じる友を
欺くのは悪いことだ。
頼まれて私は故郷を発った、
おまえを妻に求めるために、グズルーン。

93

おまえは評判のよい寡婦だった、
気位が高いと言われていた。
その見込みは外れなかった、
身をもって知ったとおりだ。
おまえはこの家へ来た、
大勢の男たちが私たちに従った。
何もかもが晴れやかだった、
私たちの旅路では。

94

身分の高い者たちの
さまざまな誉れに満ちていた。
牛も十分にあり、
豊かな恵みを享受した。
財産もふんだんにあり、
多くの者がその分け前を得た。

95

名高い花嫁への結納として、
数々の宝を贈った。
男の奴隷を三十人、
すぐれた女の奴隷を七人。
それだけでも名誉なことだったが、
銀はさらに多く贈った。

96

おまえは何もかも
無に等しいような顔をした、
ブズリが私に遺した
土地がそこにあるかぎりは。
陰で策をめぐらし、
私に分け前を受け取らせなかった。
姑をしばしば
泣いて座らせていた。
それから私は心の底からの
夫婦の喜びを少しも味わえなかった」
グズルーンは言った。

97

「今おまえは嘘をついている、アトリ、
いちいち取り合う気はないが。
私が穏やかなことはめったになかったが、
おまえのひどさは度を越していた。
おまえたち兄弟は若いころから争い、
互いに争いの種を運んだ。
おまえの家の者の半分は
ヘルへと下った。
幸せをもたらすはずのものは
何もかも崩れてしまった。

98

私たちは三人のきょうだいで、
手加減を知らぬと思われていた。
故郷を発ち、
シグルズに従った。
船を走らせ、
それぞれが自分の船を操った。
幸運を求めて進み、
ついに東の国へ着いた。

99

まず王を討ち、
その地の領土を手に入れた。
領主たちは私たちに服従した、
それほど恐れたのだ。
罪を赦そうと決めた者は
森から呼び戻し、
何も持たなかった者を
裕福にしてやった。

100

フンの勇士は死に、
たちまち幸せは砕け散った。
若い身で寡婦と呼ばれるのは、
つらい悲しみだった。
生きながらの責め苦に思われた、
アトリの家に来ることは。
以前の夫は勇士だった、
その喪失はつらかった。

101

おまえが集会から帰ってきて、
争いを和解させたとか、
ほかの争いを鎮めたとか、
そんな話は一度も聞かなかった。
いつでも譲ることを望み、
何一つ守り抜こうとせず、
そのまま静かに済ませようとした、
――――――」
アトリは言った。

102

「今おまえは嘘をついている、グズルーン。
どちらの身の上も
これでよくはなるまい。
私たちはすべてを損なった。
今は、グズルーン、
おまえの優しさで、
二人の名誉になるようにしてくれ、
私が運び出されるときには」
グズルーンは言った。

103

「船を買おう、
彩色した棺も。
おまえの亡骸を包む布には
蝋を十分に染み込ませよう。
必要なことは何もかも心にかけよう、
二人が睦まじかったかのように」

104

こうしてアトリは亡骸となり、
一族の悲しみは増した。
気高い生まれの女は
約束したことをすべて果たした。
賢いグズルーンは
自ら命を絶とうとした。
だが日々は過ぎ、
彼女が死んだのはまた別の時だった。

105

これよりのち、誰であれ幸せだ、
ギューキがもうけたような
武勇すぐれた子らを
育てることができるなら。
どの国でも、
人々が耳を傾けるところならどこでも、
あの者たちの不屈の言葉は
後の世まで生きつづけるだろう。