右手の手ぶくろって、どうやっても左手には入らないよね。

分子にも、右手と左手があるんだって!

2026年のノーベル化学賞かがくしょうは、鏡かがみにうつすと重かさならない「右手型・左手型」の分子のうち、片方だけをふやす反応を見つけた研究に贈おくられました。日本の硤合憲三そあい けんそうさんもその一人です。

鏡にうつした形は、もとの形と同じなのだろうか。

じっけん

パスツールのように、結晶けっしょうを右向きと左向きに分けて、光のかたむきを調しらべましょう。

  1. 結晶をよく見る。どれも同じ形に見えるけれど、小さな青い面が右の肩かたにあるものと、左の肩にあるものがある。
  2. 結晶を指でつまんで(ドラッグして)、右向きの皿と左向きの皿に分ける。
  3. 皿の下の、光のかたむきのメーターを見る。右向きと左向きで、光はどうかたむくだろうか。
図右向き・左向きの結晶

用意する物指の形がある手ぶくろ(右と左)鏡

家でもできる:右手の手ぶくろを鏡にうつすと、左手の手ぶくろの形になる。でも、右手の手ぶくろはどう回しても左手には合わない。

パスツールは1848年、ブドウ酒づくりで出てくる物質(酒石酸の塩)の結晶で、これと同じことをけんび鏡とピンセットでやりました(ノーベル財団の解説より)。図の結晶の形は、見分けやすいように かんたんにしています。

右向きの結晶をとかした水は光を右へ、左向きは左へかたむける。まぜると、光はかたむかないんだね。

鏡にうつすと重ならない、右手型と左手型の分子がある。生き物の体は、そのうち片方の手の分子だけでできている。

硤合さんの反応では、できた分子が、自分と同じ手の分子をふやすんじゃ。最初がほとんど半分ずつでも……?

ボタンをおすと、上の図が動きます。