1ファイルの地図と作り直しの順番
3 つのページ(研究所・ステーキハウス・血統図)は、下のファイルからできています。場所は 3D_model/dino/ からの道すじです。
| 何 | 元になるファイル | 作り直し |
|---|---|---|
| 恐竜の肉の予測(論文 v10 の数字の束) | taste/taste/taste/ | cd dino/ |
| 研究所のページの数字 | lab/ → lab/ | python3 dino/ → prerender.py → check.py |
| ステーキハウスのレシピとコース | restaurant/ → restaurant/・course_v4.json | python3 dino/ |
| 部位の肉のかたまり | restaurant/(ティラノ)・build_flesh2.py(ほか)→ restaurant/ | restaurant/ の手順 |
| 恐竜血統図 | museum/ → museum/ | python3 dino/ |
恐竜の肉の数字を作り直したら、研究所(build.py)とステーキハウス(recipes_v4.py)の両方を作り直します。片方だけだと、ページどうしで数字が食いちがいます。
2恐竜の肉の予測モデル(論文 v10)
恐竜の筋肉は残っていないので、今の動物の筋肉で「性質 → 中身」の関係を学び、その関係を恐竜に当てます。決まりは 1 つだけで、予測に使う性質は、今の動物にも恐竜にも同じやり方で付けられるものに限ります(種の名前や「何目か」は使わない)。くわしい本文は論文原稿の taste/・results.md・discussion.md です。
2.1 データ:A 動物・B 筋肉・C 測った値
3 つの表をつないでいます。A 動物 230 種(体重・成長の速さ・体温を保つか・綱・歩き方・水で暮らすか・食べ物)、B 筋肉 2,184 件(体のどこか・役目・働く長さ)、C 測った値 9,839 個です。
C のうち、乾物あたりの値 16 個と、牧場で飼われた狩猟動物の値 93 個を外し、9,730 個・225 種を使いました(ほ乳類 193 種・鳥類 24 種・は虫類 7 種・両生類 1 種)。出どころの表で「推定・計算」の印がついた値が 790 個、「微量」が 34 個あり、印どおりの値のまま使っています。アミノ酸はたんぱく質に結びついた分も含む総量で、うま味のもとの遊離アミノ酸ではありません。
| 出どころ | 値の数 |
|---|---|
| 日本食品標準成分表 2020(八訂) | 4,316 |
| Queeno ほか 2023(筋線維の型) | 2,777 |
| USDA FoodData Central SR Legacy | 1,258 |
| Australian Food Composition Database Release 3 | 844 |
| 野生の動物の論文(CC BY の表・有料は要旨の平均) | 530 |
| Ciqual 2025 | 5 |
論文の値は 22 本・33 種・530 個で、CC BY の論文は表を写し、有料の論文は要旨に書かれた平均だけを使いました。体重は AnAge Build 15・Queeno ほか(2023)・EltonTraits 1.0、最大の成長の速さは Grady ほか(2014)から取り、無い種は同じ綱の「体重 → 成長」の直線で埋めています(測った値があること自体が手がかりにならないように)。食べ物の割合は、野生の行だけに付けています。数字の元:taste/。
2.2 1 行の単位と重み
1 行は「種 × 筋肉(または部位)× 年齢」です。行の中の値は平均します(対数で扱う成分は対数の平均)。牛のように測られた数が多い種が答えを支配しないよう、行の重みは 1 ÷(その種の行の数)にしています。
赤身か脂身つきか・どの表から来たか・野生か・年齢は「記録のしかた」として予測に入れ、恐竜では 大人・野生・赤身 に固定します。野生と記された行は 609 行です。
2.3 予測に使う性質
- 動物:体重(log₁₀)・最大の成長の速さ(log₁₀)・綱・体温を保つか・歩き方(4 本足・2 本足・飛ぶ・水陸・泳ぐ・木の上・跳ぶ)・水で暮らすか・食べ物の割合(EltonTraits の 10 区分)
- 筋肉:体のどこか(後ろ脚・首・胴・尾・前脚・頭)・役目(姿勢を保つ・進む・脚を振る・一気に動く・飛ぶ・バランス・呼吸・食べる・細かい動き)・働く長さ(役目から 4〜1)
- 記録のしかた:年齢・野生/飼育の割合・赤身/脂身つきの割合・出どころの表の割合
2.4 当てる成分
25 成分です。水分・たんぱく質・飽和/一価/多価不飽和脂肪酸の割合・遅い繊維は元の単位のまま(遅い繊維には 0% の値が 417 個あります)、微量の脂肪酸とビタミン B12 は log₁₀(x + 0.05)、ほかは log₁₀(x) で学びます。筋肉だけを使い、内臓・皮と脂身・心臓の行は外しました(混ぜると「筋肉か内臓か」を見分けるだけで当たりが良く見えるため)。
2.5 手法と確かめ方
ランダムフォレスト・エクストラツリー・勾配ブースティング(ヒストグラム)・リッジ回帰の 4 つをくらべました(scikit-learn 1.9.1)。確かめは種ごとに分けた入れ子の交差検証です。外側は 5 つの組(同じ種の行は必ず同じ組)、内側は学ぶ側の中をさらに 3 つの組に分けて設定を選びます。対数で学んだ成分は Duan の smearing で元の単位に戻し、行の本当の値の平均とくらべて、相関 r・RMSE(ずれの大きさ)・本当の値の SD を出しました。
25 成分のうち 20 成分で木の手法がリッジ回帰より r が高く、いちばん良い手法がエクストラツリーだった成分は 14 です。成分ごとの手法は、報告している外側の r で選んでいるので、この r は選んだ影響を含む探索的な値です。ページでは r が 0.36 以上の成分だけを大きく出しています。
| 成分(単位) | r | リッジの r | 種 | 行 | RMSE | SD | RMSE÷SD | 手法 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| n-6 系(脂肪酸の %) | 0.66 | 0.65 | 19 | 54 | 7.01 | 9.03 | 0.78 | ランダムフォレスト |
| 灰分(g/100g) | 0.62 | 0.52 | 33 | 45 | 0.28 | 0.36 | 0.79 | 勾配ブースティング |
| 遅い繊維(I 型)(%) | 0.60 | 0.56 | 172 | 2,099 | 20.1 | 25.1 | 0.80 | エクストラツリー |
| DHA(脂肪酸の %) | 0.57 | 0.50 | 35 | 108 | 1.67 | 2.00 | 0.84 | エクストラツリー |
| リノール酸(脂肪酸の %) | 0.56 | 0.54 | 40 | 98 | 6.38 | 7.56 | 0.84 | ランダムフォレスト |
| 飽和脂肪酸(脂肪酸の %) | 0.53 | 0.40 | 36 | 94 | 6.49 | 7.44 | 0.87 | ランダムフォレスト |
| たんぱく質(g/100g) | 0.52 | 0.45 | 68 | 154 | 2.13 | 2.43 | 0.88 | エクストラツリー |
| 亜鉛(mg/100g) | 0.50 | 0.34 | 34 | 109 | 1.11 | 1.28 | 0.87 | エクストラツリー |
| グルタミン酸(総量)(mg/100g) | 0.44 | 0.36 | 30 | 76 | 403 | 421 | 0.96 | エクストラツリー |
| 多価不飽和脂肪酸(脂肪酸の %) | 0.42 | 0.55 | 36 | 93 | 11.2 | 11.4 | 0.98 | エクストラツリー |
| 水分(g/100g) | 0.42 | −0.02 | 68 | 152 | 5.01 | 5.50 | 0.91 | エクストラツリー |
| 脂質(g/100g) | 0.40 | −0.09 | 68 | 160 | 6.45 | 6.98 | 0.92 | エクストラツリー |
| アスパラギン酸(総量)(mg/100g) | 0.38 | 0.48 | 16 | 46 | 268 | 274 | 0.98 | 勾配ブースティング |
| n-3 系(脂肪酸の %) | 0.37 | 0.57 | 19 | 54 | 4.94 | 5.28 | 0.94 | エクストラツリー |
| 鉄(mg/100g) | 0.36 | 0.31 | 40 | 110 | 1.67 | 1.55 | 1.08 | エクストラツリー |
| 一価不飽和脂肪酸(脂肪酸の %) | 0.34 | 0.31 | 36 | 94 | 9.79 | 9.90 | 0.99 | エクストラツリー |
| アラキドン酸(脂肪酸の %) | 0.33 | 0.09 | 36 | 93 | 2.76 | 2.66 | 1.04 | ランダムフォレスト |
| EPA(脂肪酸の %) | 0.31 | 0.21 | 34 | 107 | 1.42 | 1.48 | 0.96 | エクストラツリー |
| プロリン(mg/100g) | 0.29 | 0.25 | 30 | 76 | 148 | 147 | 1.01 | エクストラツリー |
| ヒスチジン(mg/100g) | 0.20 | 0.30 | 30 | 76 | 171 | 168 | 1.02 | エクストラツリー |
| ビタミン B12(µg/100g) | 0.17 | 0.01 | 27 | 73 | 1.54 | 1.48 | 1.04 | ランダムフォレスト |
| コレステロール(mg/100g) | 0.14 | −0.04 | 34 | 83 | 17.5 | 16.6 | 1.05 | ランダムフォレスト |
| ヒドロキシプロリン(mg/100g) | 0.11 | −0.30 | 11 | 43 | 150 | 123 | 1.22 | 勾配ブースティング |
| α-リノレン酸(脂肪酸の %) | 0.10 | 0.23 | 42 | 118 | 3.62 | 3.13 | 1.16 | 勾配ブースティング |
| グリシン(mg/100g) | −0.05 | −0.08 | 30 | 76 | 224 | 212 | 1.05 | ランダムフォレスト |
元のファイル:taste/(木の手法)・taste/。グリシン(r −0.05)は当たらないので恐竜には当てていません。
2.6 いちばん重い種を隠す確かめ
恐竜はデータのどの動物より重いので、成分ごとに体重の上位 20% の種(最大 7.5 t、遅い繊維は 70 t)を全部隠し、軽い種だけで学んで当てました。木の手法は 12 成分中 12 成分で「学んだ平均を言う」より RMSE が小さく、9 成分でリッジ回帰より小さくなりました。リッジ回帰は 鉄・灰分 で平均より悪く、恐竜に当てると脂肪酸の 100% を超える n-6 系やマイナスの多価不飽和脂肪酸のような、ありえない値を出しました。木の手法は学んだ値の範囲から出ないので、恐竜には木の手法だけを使っています。
| 成分 | 隠した種 | 学ぶ最大 | r ふつう | r 隠す | RMSE 木 | RMSE リッジ | RMSE 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 鉄 | 8 | 300 kg | 0.34 | 0.53 | 1.33 | 1.96 | 1.58 |
| 亜鉛 | 7 | 300 kg | 0.46 | 0.37 | 1.21 | 1.27 | 1.57 |
| 脂質 | 13 | 160 kg | 0.53 | 0.42 | 10.5 | 11.6 | 11.8 |
| たんぱく質 | 13 | 160 kg | 0.51 | 0.54 | 2.83 | 3.03 | 3.58 |
| 水分 | 13 | 160 kg | 0.28 | 0.68 | 7.37 | 8.05 | 9.16 |
| 飽和脂肪酸 | 7 | 300 kg | 0.50 | −0.13 | 7.78 | 7.04 | 7.98 |
| 多価不飽和脂肪酸 | 7 | 300 kg | 0.15 | 0.42 | 12.4 | 13.3 | 18.2 |
| リノール酸 | 8 | 278 kg | 0.11 | 0.12 | 8.07 | 7.59 | 9.66 |
| n-6 系 | 4 | 200 kg | −0.48 | −0.19 | 6.46 | 7.13 | 13.8 |
| DHA | 7 | 200 kg | 0.40 | 0.77 | 0.66 | 0.69 | 1.62 |
| 灰分 | 6 | 33 kg | −0.47 | 0.57 | 0.18 | 0.36 | 0.19 |
| 遅い繊維(I 型) | 34 | 70 kg | 0.40 | 0.36 | 19.4 | 17.6 | 22.5 |
隠した重い種は 4〜13 種(遅い繊維は 34 種)と少なく、r はぶれやすい数字です。これは今の動物の範囲の中での「外へのばす」確かめで、恐竜の大きさでの確かめではありません。
2.7 部位の差は学べるか
同じ種の中の部位のちらばり(SD)を、本当の値・予測(記録のしかたはそのまま)・恐竜と同じ条件(赤身・表 1 つ・大人・野生)の予測でくらべました。成分表では部位と「どの表か・赤身か」が重なっていて、部位の効き目と記録のしかたの効き目を見分けられません。部位の差として残るのは、1 つのまとまったデータ(Queeno ほか 2023)から来ている遅い繊維です。
| 成分 | 種 | 本当の値 | 予測そのまま | 恐竜と同じ条件 | 残る割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 脂質 | 23 | 6.10 | 2.45 | 0.43 | 7% |
| 水分 | 22 | 4.75 | 2.36 | 1.62 | 34% |
| たんぱく質 | 22 | 2.24 | 2.23 | 0.75 | 33% |
| 鉄 | 17 | 0.59 | 0.26 | 0.08 | 14% |
| 亜鉛 | 18 | 0.83 | 0.62 | 0.45 | 54% |
| 飽和脂肪酸 | 13 | 3.60 | 1.12 | 0.18 | 5% |
| 多価不飽和脂肪酸 | 13 | 4.15 | 4.76 | 2.73 | 66% |
| DHA | 17 | 0.29 | 0.10 | 0.05 | 16% |
| 遅い繊維(I 型) | 140 | 17.0 | 9.44 | 9.87 | 58% |
部位の差を別の予測機で学ばせるためし(taste/)でも、たんぱく質の同じ種の中の r は 0.47 → 0.37 で、良くなりませんでした。
2.8 恐竜の行の作り方
名簿の恐竜 1,255 種を 14 のなかまに分けています(O1 小型の鳥盤類・鳥脚類・O2 イグアノドン・カモノハシ竜の仲間・O3 剣竜の仲間・O4 よろい竜の仲間・O5 角竜の仲間・O6 堅頭竜の仲間・S1 初期の竜脚形類(プラテオサウルスなど)・S2 竜脚類・T1 初期の獣脚類・T2 角のある獣脚類(ケラトサウルス・アベリサウルスの仲間)・T3 大型の獣脚類(メガロサウルス・アロサウルス・スピノサウルスの仲間)・T4 ティラノサウルスの仲間・T5 小型の羽毛恐竜(ダチョウ恐竜・テリジノサウルス・オヴィラプトルなど)・T6 鳥に近い獣脚類(ドロマエオサウルス・トロオドンなど))。性質の元は taste/ です。
- 体重:骨格の全長から推定(全長も推定) 625 種・Benson 2018 377 種・骨格の全長から推定 220 種・Dempsey 2025 32 種・Sereno ほか(2022) 1 種
- 最大の成長の速さ:Grady2014 の恐竜 20 種の直線 1235 種・Grady2014(同じ属) 20 種
- 綱と体温:獣脚類は鳥型(綱は鳥類・体温を保つ)、竜脚形類は綱はは虫類で体温を保つ、鳥盤類は綱はは虫類で体温を保たない。なかまごとの仮定で、種ごとの推定ではありません
- 歩き方:2 本足 564 種・ときどき 2 本足 216 種・4 本足 475 種。水で暮らす(魚食とした種)は 16 種
- 食べ物:肉食 331 種・草食 805 種・雑食 103 種・魚食 16 種。草食=植物 100%、肉食=脊椎動物 100%、魚食=魚 100%、雑食=無脊椎動物 30%・植物 40%・脊椎動物 30%
- 部位:もも・首・しっぽの付け根・しっぽの先・ロース・ヒレ・かた・胸・タン の 9 つ。今の動物と同じ「体のどこか・役目」の札を付け、2 本足の肩と胸は「一気に動く筋肉」にしています
- 全部を大人・野生・赤身にし、出どころの表を 4 通り(USDA・オーストラリア・日本・論文)として当てて平均します(遅い繊維は Queeno ほかの 1 通り)。Ciqual は値が 5 個しかないので使いません
遅い繊維の部位の順番は体のつくりで変わります。4 本足・ときどき 2 本足の 691 種では首がももより多い種が 691 種、2 本足の 564 種ではももがいちばん多い種が 447 種、首がいちばん多い種が 101 種でした。
2.9 借りているものの数え方
ランダムフォレストとエクストラツリーの予測は、学習の行の値の重みつき平均と同じ形をしています。1 本の木の中で、ある学習の行の重みは「その行の重み ÷ 恐竜の行が落ちた葉の重みの合計」で、これを全部の木で平均します(Lin・Jeon 2006。ランダムフォレストでは復元抽出の回数を無視した近似)。これを種・部位ごとに足して、どの今の動物から借りているかを出しました(元:taste/)。
ステーキハウスの「〇〇の肉っぽい」(like1〜3)は、10 成分(脂・水分・たんぱく質・鉄・亜鉛・飽和/一価/多価不飽和脂肪酸・DHA・グルタミン酸)の重みを「今の種 × 部位」ごとに足した上位 3 つです。1 位の重みは中央値 7.7%、最大 22% で、「ほぼ同じ」という意味ではありません。綱を外して作り直すと(taste/)、鳥盤類のもも肉の鉄は 2.46 → 1.26 mg、獣脚類の n-6 系は 22.3 → 13.1% に動きました。
2.10 前提を変えたときの動き
前提を 1 つずつ変えて予測し直しました(元:taste/)。下は成分ごとにいちばん大きく動かした前提です。「変わった行」は、その前提で入力が変わる行の割合、「中央値」は変わった行の中の変化の中央値(符号つき)です。「出どころの表の幅」は 4 つの表の設定のあいだの幅です。
| 成分 | r | 前提 | 変わった行 | 中央値 |
|---|---|---|---|---|
| n-6 系 | 0.66 | 全部を鳥型に | 63% | +73% |
| 灰分 | 0.62 | 若い個体に | 97% | −5% |
| 遅い繊維(I 型) | 0.60 | 若い個体に | 100% | +5% |
| DHA | 0.57 | 全部をは虫類型に | 66% | +405% |
| リノール酸 | 0.56 | 出どころの表 4 つの幅 | — | 20% |
| 飽和脂肪酸 | 0.53 | 野生かどうかを「不明」に | 100% | +11% |
| たんぱく質 | 0.52 | 出どころの表 4 つの幅 | — | 4% |
| 亜鉛 | 0.50 | 若い個体に | 100% | +24% |
| グルタミン酸(総量) | 0.44 | 若い個体に | 100% | −0.6% |
| 多価不飽和脂肪酸 | 0.42 | 全部をは虫類型に | 66% | +30% |
| 水分 | 0.42 | 出どころの表 4 つの幅 | — | 5% |
| 脂質 | 0.40 | 食べ物の当てはめ方 B | 91% | +64% |
| アスパラギン酸(総量) | 0.38 | 若い個体に | 100% | −0.1% |
| n-3 系 | 0.37 | 野生かどうかを「不明」に | 100% | +1,913% |
| 鉄 | 0.36 | 出どころの表 4 つの幅 | — | 37% |
| 一価不飽和脂肪酸 | 0.34 | 食べ物の当てはめ方 B | 91% | +22% |
| アラキドン酸 | 0.33 | 出どころの表 4 つの幅 | — | 47% |
| EPA | 0.31 | 食べ物の当てはめ方 B | 91% | −25% |
| プロリン | 0.29 | 全部を鳥型に | 62% | +0.5% |
| ヒスチジン | 0.20 | 野生かどうかを「不明」に | 100% | +15% |
| ビタミン B12 | 0.17 | 出どころの表 4 つの幅 | — | 15% |
| コレステロール | 0.14 | 全部を鳥型に | 63% | +4% |
| ヒドロキシプロリン | 0.11 | 全部を鳥型に | 63% | +8% |
| α-リノレン酸 | 0.10 | 出どころの表 4 つの幅 | — | 79% |
2.11 つじつまと限界
- 1 t を超えると答えは平ら:もも肉の亜鉛は、1 t を超える鳥盤類 240 種で 15 通り、竜脚形類 318 種で 12 通り、獣脚類 91 種で 11 通り(1 t 以下の 606 種では 231 通り)
- 成分ごとに別の予測機なので足し算は閉じない:n-3 系が DHA より小さい行が 11,295 行中 8,086 行
- 陸で暮らす体温を保たない動物の成分データが無い(は虫類型はワニ・ウミガメ・スッポン・ウシガエルから借りる)。筋線維のデータの 2 本足はヒトだけ
- 大人・野生・赤身の肉の、成分の予測。味の点数には読みかえていない
3ステーキハウスのレシピ:栄養から組み立てる
ステーキハウスの料理は、47 種の主役 × 9 部位 = 423 皿を、その部位の栄養の中身だけから組み立てています(restaurant/)。「いちばん近い今の肉」は札に出す情報で、料理を決めるのには使いません。値は taste/ の予測です。
3.1 火の入れ方:遅い繊維の、その恐竜の中での順番
部位の差として本物なのは遅い繊維だけなので(2.7)、火の入れ方はその恐竜の 9 部位の中での遅い繊維の順番で決めます。多い 3 部位=長く煮込む、少ない 3 部位=さっと焼くか生、残り=焼く・ロースト。9 部位の差が 5 ポイント未満の恐竜(ほぼ同じ)は、線(45% 以上=煮込む・30% 未満=さっと)で決めます。しっぽの付け根は生では出さず(ロースト以上)、しっぽの先はスープ(コンソメ)にします。
| 火の入れ方 | 皿 |
|---|---|
| さっと焼く・生 | 141 |
| 長く煮込む | 167 |
| 焼く・ロースト | 115 |
3.2 成分の線と、料理の決め方
| 成分(r) | 線 | 料理 |
|---|---|---|
| 脂質(r 0.40) | 3 g 未満 | バター・ベーコン・卵黄で脂を補う |
| 5 g 以上 | 炭火で脂を落とし、酸味(ビネガー・柑橘)で切る | |
| 多価不飽和脂肪酸(r 0.42)・DHA(r 0.57) | 34% 以上 または DHA 2% 以上 | 傷みやすい脂。強い火を短く、ローズマリーとレモンで香りを守る |
| 亜鉛(r 0.50) | 2.8 mg 以上 | 味の濃い赤身として、黒胡椒と赤ワインのソース |
| 1.6 mg 未満 | 白ワインとマスタードの軽いソース | |
| グルタミン酸・総量(r 0.44) | 3,000 mg 未満 | きのこと昆布でうま味を足す |
| 3,290 mg 以上 | 塩と肉の煮汁(ジュ)だけで |
グルタミン酸はたんぱく質に含まれる総量で、うま味のもとの遊離グルタミン酸そのものではありません。料理の線として使うのは「総量が多い・少ない」の目安までです。
3.3 鉄を使わない理由
鉄(r 0.36)は、主役 47 種 × 9 部位の予測が 2.04〜2.48 mg/100g と差が小さいので、料理を分ける理由には使いません(数字は lab/ が CSV から計算)。
3.4 今週のおすすめコース
52 週ぶんのコースを作っています(restaurant/)。その週と前後の旬の食材(恐竜ごはん暦 taste/。週の前 2・その週・後ろ 3 の 6 つ)を、アミューズ・前菜・スープ・ステーキ・スペシャリテ・デザート の 6 皿に割り当てます。デザートには、6 つのうちビタミン C のいちばん多い食材を回します。
食材の栄養(日本食品標準成分表 八訂 増補 2023。restaurant/)で、合わせる肉を決めます。
- 食材の脂が 5 g 以上 → 脂のいちばん少ない肉
- ビタミン C が 15 mg 以上 → 鉄のいちばん多い肉(ビタミン C は鉄を体にとりこむのを助けるといわれる)
- ほか → 亜鉛のいちばん多い肉
候補は完成度 A・B の恐竜だけで、完成度 C の 8 種は外します(restaurant/。A 19 種・B 20 種)。皿に合う火の入れ方の部位(スープ=グルタミン酸の多い部位か首・しっぽの先、スペシャリテ=煮込む部位、ステーキ=焼く部位、前菜とアミューズ=さっと焼く部位)から、同じコースで同じ恐竜を使わず、上位 10 の中で長く出ていない恐竜を選びます。
| 決まり | 皿 |
|---|---|
| 脂のいちばん少ない肉 | 12 |
| 鉄のいちばん多い肉 | 144 |
| 亜鉛のいちばん多い肉 | 156 |
4部位の肉のかたまり(体積と形)
ステーキハウスで部位を選ぶと、骨格の上に部位の肉のかたまりが光ります。肉は骨の形から毎回作ります(手で形を直さない)。作り方のくわしい記録は restaurant/ と restaurant/ です。いま 47 種ぶんあり、作り方の内訳は build_flesh.py 1 種・build_flesh2 (10-03) 46 種 です。
4.1 量:骨を包む殻 × 倍率(Dempsey ほか 2025)
Dempsey ほか(2025, Biological Reviews, doi:10.1111/brv.70026。付録は CC BY 4.0)の作り方です。体を頭・首・胴・尾・上腕・前腕・手・太もも・すね・中足・足の指に分け、部分ごとに骨をぎりぎり包む殻(凸包)の体積を出し、今の鳥やワニなどを CT で測って決めた倍率をかけて肉の体積にします。倍率は付録 s006.xlsx の種ごとの値で、鳥型と鳥でない爬虫類型(NAS)のどちらを使うかは付録 s002 の「好ましい組み合わせ」に従います。
重さ = Σ 体積 × 密度(首 800・胴 850・ほか 1000 kg/m³)
4.2 ティラノサウルス(build_flesh.py)
論文の殻の体積と倍率から重さを足すと 9,192.54 kg で、論文の表の 9,192.54 kg と一致します(台本は一致しないと止まる確かめ)。首の倍率は鳥でない爬虫類型(NAS)です。殻は 3 cm(0.03 m)の升目で数え、形を取り出してなめらかにしています。
- 全体の体積 13.10 m³(目標 13.16 m³)、重さ 11,742 kg(目標 11,804 kg)
- うちの骨格の胴の殻は 4.75 m³ で、論文のティラノの胴の殻 3.74 m³ より大きい。骨格の元の標本(うちは BHI 3033 Stan)と組み方のちがいで、重さが論文の値より大きく出る原因です
- お腹の下の肉は厚みを 0.25 倍に、太ももの肉は付け根から膝へ向けて厚みの重みを 1 → 0.25 に細くしています(量は論文のまま)
- しっぽの付け根(尾大腿筋):Hutchinson ほか 2011(PLoS ONE 6:e26037, CC BY)の作り方で、腰から尾の切りかわり点(尾の骨 23 個)まで、横突起の先と血道弓の先を結んだ内がわ
| 部位 | m³ |
|---|---|
| ヒレ | 0.172 |
| かた | 0.376 |
| 首 | 0.850 |
| もも | 1.610 |
| 胸 | 0.252 |
| ロース | 1.223 |
| しっぽの付け根 | 1.264 |
| しっぽの先 | 0.272 |
| タン | 0.029 |
4.3 ほかの恐竜(build_flesh2.py)
ほかの恐竜は、種ごとに復元図を見て決めた「決めごと」(restaurant/:参考にした絵・決めた理由・9 か所の肉の厚み・脚の太さ・よろいの見分け)から作ります。背骨にそって輪を並べてつなぐ作り方(Hutchinson ほか 2011)で、輪の大きさは「その場所の骨の上・下・横のはし+決めた厚み」です。よろい・板・とげ・帆は肉に入れません。量は論文に合わせず、形が量を決めます。json には論文の殻の体積と倍率も入れてあり、くらべられます。
参考にした復元図は Wikimedia Commons から CC BY・CC BY-SA・パブリックドメインのものだけを 47 種ぶん取り寄せました(CC BY-SA 4.0 42 枚・CC BY 4.0 24 枚・CC BY-SA 3.0 23 枚・Public domain 10 枚・CC BY 3.0 8 枚・CC BY 2.5 7 枚・CC0 5 枚・CC BY 2.0 4 枚・CC BY-SA 2.0 3 枚・CC BY-SA 2.5 1 枚。作者と決まりは restaurant/)。絵そのものはページに載せていません。
4.4 論文に無い種は、近いなかまの倍率を借りる
論文の表に無い種は、近いなかまの種の倍率と好ましい組み合わせを借ります(restaurant/・47 種ぶんの対応)。借りた種は次の 32 種です。
| 恐竜 | 学名 | 倍率を借りた種 |
|---|---|---|
| スピノサウルス | Spinosaurus aegyptiacus | Suchomimus |
| ギガノトサウルス | Giganotosaurus carolinii | Acrocanthosaurus |
| ブラキオサウルス | Brachiosaurus altithorax | Giraffatitan |
| アンキロサウルス | Ankylosaurus magniventris | Euoplocephalus |
| カルノタウルス | Carnotaurus sastrei | Allosaurus |
| アルゼンチノサウルス | Argentinosaurus huinculensis | Patagotitan |
| パラサウロロフス | Parasaurolophus walkeri | Edmontosaurus |
| ブロントサウルス | Brontosaurus excelsus | Apatosaurus |
| パキケファロサウルス | Pachycephalosaurus wyomingensis | Stegoceras |
| ケラトサウルス | Ceratosaurus nasicornis | Allosaurus |
| ヘレラサウルス | Herrerasaurus ischigualastensis | Staurikosaurus |
| トロオドン | Troodon formosus | Velociraptor |
| デイノケイルス | Deinocheirus mirificus | Struthiomimus |
| サウロポセイドン | Sauroposeidon proteles | Paluxysaurus |
| エオラプトル | Eoraptor lunensis | Staurikosaurus |
| フクイラプトル | Fukuiraptor kitadaniensis | Sinraptor |
| テスケロサウルス | Thescelosaurus neglectus | Hypsilophodon |
| ヘテロドントサウルス | Heterodontosaurus tucki | Hypsilophodon |
| エドモントニア | Edmontonia longiceps | Denversaurus |
| フクイサウルス | Fukuisaurus tetoriensis | Mantellisaurus |
| カムイサウルス | Kamuysaurus japonicus | Edmontosaurus |
| ストルティオサウルス | Struthiosaurus austriacus | Denversaurus |
| ジェホロサウルス | Jeholosaurus shangyuanensis | Hypsilophodon |
| タンバティタニス | Tambatitanis amicitiae | Neuquensaurus |
| ガレノサウルス | Gallenosaurus dorisae | Hypsilophodon |
| テリジノサウルス | Therizinosaurus cheloniformis | Nothronychus |
| ボレアロペルタ | Borealopelta markmitchelli | Denversaurus |
| オヴィラプトル | Oviraptor philoceratops | Anzu |
| アンキオルニス | Anchiornis huxleyi | Archaeopteryx |
| モノニクス | Mononykus olecranus | Velociraptor |
| ポラカントゥス | Polacanthus foxii | Gastonia |
| フクイヴェナトル | Fukuivenator paradoxus | Velociraptor |
4.5 部位の境目(作った目安)
- もも=太ももの部分、首=首の部分、かた=上腕と肩の骨のまわり、胸=胸の骨のまわり
- ロース=胴の背骨の線より上、ヒレ=腰に近い背中の下
- しっぽの付け根=尾大腿筋(4.2)、しっぽの先=その先の尾の肉、タン=下あごの中のだ円
境目は骨の位置から決めた目安で、論文の数字ではありません。
5恐竜血統図(時間の入ったなかまの木)
恐竜血統図(museum/)は、暗い部屋の床に描いた時間の入ったなかまの木です。データは museum/ が museum/ に書き出します。
R₀ = 6 m T₀ = 251.902 百万年前(三畳紀のはじまり) K = 0.4692 m / 百万年
- まん中が三畳紀のはじまりで、まん中から遠いほど新しい時代です
- なかまの線:分かれた所(点線)→ いちばん古い化石(ここから実線)→ いちばん新しい化石まで。年代は Paleobiology Database(PBDB)の化石の記録から(
museum/)。白亜紀の終わりまで化石があるなかまは 66 百万年前まで引きますdata/ time_spans.json - 枝分かれの点:下のなかまのいちばん古い化石より 0.5 百万年だけ古い所。化石から言える「少なくともこの時までに分かれていた」で、本当はもっと前に分かれています
- 骨格は、その種の年代(PBDB の化石の年代のまん中の中央値)の所に立てます。年代が近くて重なる骨格は、線にそって前後にずらし、ずらした年数をカードに出します
- K は、全部の線と骨格が重ならずに円に入るよう二分法で決めました(入り口と時間のものさしのために 56 度あけています)
| 輪 | 年代(百万年前) | 半径(m) |
|---|---|---|
| 三畳紀のはじまり | 251.9 | 6.0 |
| ジュラ紀のはじまり | 201.4 | 29.7 |
| 白亜紀のはじまり | 143.1 | 57.0 |
| 白亜紀の終わり(大量絶滅) | 66.0 | 93.2 |
部屋には主役の骨格 54 体(恐竜 47・恐竜でない生き物 7)、なかまの線 56 本、名前のある枝分かれ 28 か所があります。名簿のほかの 1,151 種もうっすら並べています(年代が PBDB に無く、期の名前から置いた種が 6 種)。「紀」しか分からない 57 種は置いていません。
| 生き物 | 出どころ |
|---|---|
| ベサノサウルス(魚竜) | Bindellini ほか 2024 Swiss J Palaeontol(CC BY 4.0)の全身の骨格の復元図 |
| プラテカルプス(モササウルスのなかま) | Lindgren ほか 2010 PLoS ONE(CC BY 4.0)の全身の骨格の復元図 |
| ブランカサウルス(首長竜) | Sachs ほか 2016 PeerJ(CC BY 4.0)の全身の骨格図 |
| ユーパルケリア | Demuth ほか 2023 Royal Society Open Science(CC BY 4.0)の全身の骨格の復元図と骨の 3D |
| ポストスクス | Hutchinson ほか 2026 J Anat・figshare 31228246(CC BY 4.0) |
| プテラノドン | Eaton 1910(著作権切れ)の全身の復元図と骨の長さの表 |
| ラゴスクス(マラスクス) | Bishop ほか 2025 J Anat・figshare 25955887(CC BY 4.0) |
6データと絵の出どころ・ライセンス
- 食品成分表:USDA FoodData Central SR Legacy・Australian Food Composition Database Release 3・日本食品標準成分表 2020(八訂)・Ciqual 2025。それぞれの表の利用の決まりに従って使っています
- 野生の動物の論文の値:22 本。CC BY の論文は表を写し、有料の論文は要旨の平均だけ
- 筋線維の型:Queeno ほか 2023(CC BY)
- 動物の性質:AnAge Build 15・EltonTraits 1.0・Grady ほか 2014
- 恐竜の体重:Benson ほか 2018 ほか(2.8)
- 肉の体積:Dempsey ほか 2025 の付録(CC BY 4.0)・Hutchinson ほか 2011(CC BY)
- 肉の形の参考:Wikimedia Commons の復元図(CC BY・CC BY-SA・パブリックドメイン。4.3)
- 化石の年代:Paleobiology Database(CC BY 4.0)
- 表紙の絵の骨格:骨格の 3D:Sellers & Pond (2015) Kinect controlled dinosaur simulations, figshare doi:10.6084/m9.figshare.2008977(CC BY 4.0)
- 恐竜でない生き物の骨格:5 章の表
7このページの作り方
研究所のページ(lab/)とこのノート(lab/)は、言葉を T.ja に、数字を data.json に分けています。ほかの言葉にするときは T.en などを同じ形で足します。
python3 dino/:元のファイルからlab/ build.py data.jsonを作るuv run -q --no-project --with playwright python dino/:ページが描いた中身・題名・説明・構造化データ(JSON-LD)を HTML に書き込む(検索エンジンと SNS が JS なしで読めるように)lab/ prerender.py uv run -q --no-project --with playwright python dino/:PC(1512×827・1512×771・1440×900)とスマホ(390×844・375×667)で、エラー・はみ出し・全部の字の最後の行が 1〜2 字になっていないか・箱からのはみ出し・スマホの字の大きさ(12px 以上)・1 画面目を確かめ、lab/ check.py lab/に写真を撮るshots/