先に学ぶ内容マクスウェル方程式と光の速さ速度と位置を加速度から導く

特殊相対論

高さ⁠3.0 km⁠で生まれたミュー粒子1000⁠個が、光の速さの98%⁠で地上へ向かう。

高さ⁠3.0 km⁠で生まれたミュー粒子の何%が地上に届くか?

式から現象を説明する

  1. 1相対性原理を出発点とする物理法則は、どの慣性系でも同じ形で表される……
  2. 2真空のマクスウェル方程式から、電磁波の速さを求めるc=⁠1√(ε₀μ₀)≒⁠2.998×10⁸ m/s……
  3. 3電磁気にも相対性原理を適用するどの慣性系でも、光の速さ=⁠c……
  4. 4時計が静止している慣性系で、光の往復時間を求めるΔt₀=⁠2Lc……
  5. 運動方向に垂直な鏡の間隔は、地上から見てもL⁠である(この性質をここで使う。縮むのは運動方向の長さだけ・ステップ⁠13⁠)。
  6. 5地上の慣性系で、動く光の時計の往復時間を求めるΔt=⁠γ Δt₀⁠,γ = 1√(1 − v²/c²)……
  7. 6γ⁠の大きさを、速さごとに計算するγ=⁠1√(1 − v²/c²)≒⁠5.03(v = 0.98c)……
  8. 平均寿命τ⁠は、たくさんの粒子の寿命の平均。1⁠個ずつが崩壊する時刻は粒子ごとに違い、τ⁠になったら一斉に崩壊するわけではない。同じ長さの時間がたつごとに、その時間の初めに残っていた数の同じ割合が残る。だから残る数は指数関数で減り、t₀ = τ⁠でN/N₀ = 1/e⁠になる(図の濃い青の点)。
  9. 7ミュー粒子の崩壊の式を、地上で測る時間で表すN=⁠N₀ e−t/(γτ)……
  10. 8地上に届く割合を求めるNN₀=⁠e−h/(γ v τ)≒⁠0.397……
  11. 9粒子とともに動く慣性系で、同じ到達率を説明する大気の厚さを求めるL=⁠hγ≒⁠597 m……
  12. 10斜めに飛んで道のりが2⁠倍になるとき、地上に届く割合を求めるNN₀=⁠(e−h/(γ v τ))²≒⁠0.157……
  13. ここから発展:同時性・ローレンツ変換・エネルギー・GPS
  14. 11電車のまん中で光を出し、前後の壁に着く時刻を比べるt前 − t後=⁠2ℓ vc² − v²……
  15. 12x′⁠の変換を一次式で置き、光の条件から係数を決めるx′ = γ(x − v t)⁠,γ = 1√(1 − v²/c²)……
  16. 13t′⁠の変換を求めるx′ = γ(x − v t)⁠,t′ = γ(t − v xc²)……
  17. 14異なる慣性系で測る速度の関係を求めるu=⁠u′ + v1 + u′ v/c²……
  18. 15運動量p = γ m v⁠から運動エネルギーを導き、全エネルギーを表すK = (γ − 1) m c²⁠,E = K + m c² = γ m c²……
  19. 16GPS⁠の衛星の時計の遅れを計算するΔt≒⁠−v²2c² × 1日≒⁠-7.2 μs……