NOBEL 2026/ 経済学賞

ノーベル経済学賞2026
金利と景気のしくみ

ホールとウッドフォードの受賞の中身を、ボタンを押して確かめる

2026年10月12日、ノーベル経済学賞はロバート・E・ホールとマイケル・ウッドフォードに決まった。受賞の理由は(訳)である。「日本銀行が金利(お金を借りた時の利子の割合)を上げる」ことが、わたしたちの買い物や物の値段にどうつながるのかを、家や店の決め方から説明できるようにした研究だ。13の見開きで、統計・機械学習・AIの使われ方も確かめる。

13の見開き

011936〜・ケインズ

政府が使ったお金は、景気を何倍に増やすか

政府が1万円を使うと、そのお金は町を回って、合計いくらの買い物を生むのか。

景気が谷のときは、物が売れず、ゆとりの少ない家ほど苦しくなる。ケインズは、政府が工事に1万円を使えば、それが給料や買い物を通じて町を回り、景気を支えると考えた。店は値段や給料をすぐに下げられないため、政府が谷を浅くするのである。つまみ「増えた手取りのうち使う割合」を動かすと、1万円が回る回数と合計額が変わる。

入ったお金の3分の2を使うなら、合計は約3万円である。一方、フリードマンの考えでは、臨時のお金は一生かけて少しずつ使う。1年に使うのは利息くらい(年2% なら50分の1)で、使う割合を1/50にすると、合計は約1.02万円にしかならない。どちらが近いかを確かめる方法を、ホールが作った。

Y= 1/(1 − γ) ×(α+I+G − γT)
Y
国全体の生産(GDP)
γ
増えたお金のうち使う割合
1/(1 − γ)
何倍にふくらむか(乗数)
知ってるつもりよく言われる話:政府が使った額だけ景気がよくなる
元の資料では:使う割合で、景気への効き目は何倍にも変わる。(専門家向け解説18ページ)
021958〜1970年代・フィリップス曲線

1970年代、物価高と失業がいっしょに来た

「物価が上がるのをがまんすれば、仕事のない人を減らせる」は、いつでも正しいのか。

1958年、フィリップスは、失業が多い年ほど給料や物価が上がりにくいと見つけた。失業率と物価の上がり方を点にすると、右下がりの線になる。この関係をという。

図の「1960年代 ↔ 1970年代」を切りかえると、点は右上へ動く。失業率は4.8%から6.2%、物価の上がり方は2.3%から7.1%になった。両方が悪くなる状態がスタグフレーションである。ルーカスは、人の行動が変われば昔の線は使えないと考え、から仕組みを考え直した。切りかえを押すと、年代ごとの点が変わる。

π=a − b u
π
物価の上がり方(%)
u
失業率(仕事のない人の割合、%)
−b
線の傾き(右下がりならマイナス)
知ってるつもりよく言われる話:フィリップス曲線は、いつでも使える経済の法則
元の資料では:1970年代に、線が外へずれたように見えた。ルーカスは、このずれは考え方そのものの弱点だ、と論じた(専門家向け解説11ページ)。
031978・ホール

買い物の増え減りは、過去の収入では当てられない

人が先のことを考えてお金を使うなら、来月の買い物の増え減りは、過去の数で当てられるのか。

家が使う額は、この先の収入の見込みで決まる。だが見込みはデータに出ない。1978年、ホールは、先を見る家は新しい知らせが来た時だけ使う額を変えると考えた。知らせは前もって分からないので、過去の収入から増減は当てにくい。

「3か月後に仕事がなくなる」と知れば、その日から使う額を減らす。給料が止まる日には変えない。「知らせを届ける」を押すと、先を見る家の線が知らせの日に下がる。ホールが米国の数で調べると、過去の収入では増減をほとんど当てられなかった。人は先を見て使う、という考えを支える結果である。

Et{ct+1} =ct
ct
今期に使った額(消費)
Et
今期に分かっていることでの見込み
来期の見込みは今期と同じ
増え減りは当てられない
知ってるつもりよく言われる話:消費は絶対に当てられない
元の資料では:ホール自身も、株価には少し当てる力があると見つけた。ほかの国では合わない例も多い(専門家向け解説21ページ)。
041982・ホールとミシュキン

借金も貯金もできず、入ったお金をすぐ使う家は何割か

臨時のお金が入った時、すぐに使ってしまう家は、どのくらいあるのか。

お金を借りられず、貯金もないため、入ったお金をすぐ使う家をと呼ぶ。1982年、ホールとミシュキンは、2,309家族を追った1969〜1975年の食費を調べた。使ったお金の2割がその日暮らしだった。

図では、給付金を町全体でどれだけ使ったかから割合を考える。「答えをめくる」を押すと、この町の答えと、本物のデータの答え(消費の2割)が並んで出る(町と町の数は作った例)。

ct+1 − ct = µ(yt+1 − yt) − (1 − µ)εt+1
c
使った額
y
手取りの収入
µ
その日暮らしの割合(0〜1)
ε
見込みの外れ
知ってるつもりよく言われる話:その日暮らしとは、お金に困っている家のこと
元の資料では:借りられないなどの理由で、入ったお金をそのまま使う家である(専門家向け解説6ページ)。
052001〜2025・自然実験とメタ分析

給付金は、何割がすぐ使われたか

給付金や、税金の払い戻しは、本当はどのくらい使われたのか。

思いがけないお金が入ると、使う額は増える。研究者は、お金が届く時期がたまたまずれた家を比べた。米国では、2001年の税金の払い戻しは約20〜40%、2008年の給付金は12〜30%が使われた。フランスのくじ引きで配った実験では、1か月にもらった額の23% が使われた。

144の研究を集めて平均するメタ分析では、平均は21%だった。ただし雑誌には、効き目がはっきり出た研究ほど載りやすい。載らなかった研究も入れるように直すと、11%まで下がった。「発表されなかった研究を戻す」を押すと、欠けたカードが戻り、平均の線が動く。カードは作った例である。

すぐ使う割合 = 受け取ったあとに増えた支出 ÷ 受け取った額
経済学では限界消費性向(MPC)と呼ぶ
知ってるつもりよく言われる話:臨時のお金は2割しか使われない
元の資料では:本当は、国や時期、配り方、数え方、人によって大きくちがう(専門家向け解説26ページ)。
061991〜2003・ウッドフォード

物価が上がったら、金利をどれだけ上げるべきか

物価が1% 上がった時、中央銀行は金利を何%上げればよいのか。

2003年の本で、ウッドフォードは家や店の決め方から景気のモデルを作った。基本は3本の式で、政策を試すと呼ばれる。家、店、中央銀行の金利ルールを表す。

つまみ「物価が1% 上がったら、金利を何%上げる?」を1% より多くすると、実質金利が上がり、借りて使う人が減る。景気が冷え、物価の上がり方が戻る。少なすぎると、物価が上がるという思いこみが本当になる道もある。道はこの図のモデルで計算した例である。

it = ρ +φππt +φyỹt +vt
i
金利
π
物価の上がり方
φπ
物価が1% 上がった時に、金利を何%上げるか(1より大きいと道が1本に決まる)
知ってるつもりよく言われる話:中央銀行の仕事は、世の中のお金の量を増やしたり減らしたりすること
元の資料では:3本の式には、お金の量が出てこない。中央銀行は金利で景気を動かす(専門家向け解説6・40ページ)。
071983〜2008・値札

店の値札は、何か月ごとに書きかわるか

原料が値上がりしても、店の値段はなぜすぐには変わらず、本当は何か月ごとに変わるのか。

値札を書きかえるには手間とお金がかかるため、店の値段はすぐ変わらない。ウッドフォードがよく使うカルボ(1983)のモデルでは、店が毎回(この図では1か月ごと)くじを引き、当たった時だけ値札を直す。これは計算のための仮の決めごとである。店は先の値上がりも見こして値段を決める。

米国の研究では、特売を数えると真ん中の値は4.3か月、数えないと5.5か月である。別の研究は、ふだんの値段が8〜11か月で変わるとした(どちらも研究の要約による)。「特売の値札も数える ↔ 数えない」を切りかえると、真ん中の値は4.3か月から8〜11か月へ変わる。研究の時期や数え方で答えは変わる。

P(sか月据え置き)=θs(1 − θ)
θ
くじに外れる確率(1 − 当たる確率)
s
値段が変わらない月数
知ってるつもりよく言われる話:店は本当にくじで値段を決めている
元の資料では:くじは計算しやすくする仮の決めごとである。深い理由から出したものではないと批判され、代わりになる決定版はまだ無い(専門家向け解説48ページ)。
081973・2020年代・供給ショック

エネルギー代が上がると、なぜ金利を上げるのか

エネルギー代が上がって景気が冷えたら、中央銀行は金利を下げるべきか。

国全体には「無理なく作れる量」がある。エネルギー代や部品代が上がると、作る費用が増え、この量が減る。実際の生産も下がるが、無理なく作れる量はさらに下がることがある。その結果、生産減、物価上昇、失業増が同時に起こりうる。

実際の生産が、無理なく作れる量より多い、熱すぎる状態になるからだ。そこでウッドフォードのモデルは、金利を上げて冷やすことをすすめる。「エネルギー代が上がる(悪い供給のショック)」を押すと、生産の線は下がるが、金利の線は上を向く。買う側か作る側かで、金利の向きは変わる(この図のモデルで計算した例)。

ỹt =Yt − Ynt >0のとき、it を上げる
Y
実際の生産
Yn
無理なく作れる量
ỹ
その差(ギャップ)
i
金利
知ってるつもりよく言われる話:景気が冷えたら、金利は下げるもの
元の資料では:作れる量がもっと落ちていれば、金利を上げて、さらに冷やすのが正しいこともある(専門家向け解説40ページ)。
091999・日本銀行・約束

ゼロ金利を続けると約束するだけで、景気に効くか

金利がもうゼロで、これ以上下げられない時、中央銀行に打つ手はあるのか。

1999年2月、日本銀行は短い期間の金利をできるだけ低くし、4月から続けると伝えた。物価が下がり続ける心配が消えるまで、という意味である。先の金利を伝えると、長い期間の金利も下がり、今日の景気に効く。つまみ「約束の長さ」をのばすと、長い期間の金利(棒の高さ)が下がる(棒の高さは作った例)。

この方法はフォワード・ガイダンスと呼び、ウッドフォードたちが提案した。日本銀行は2024年に、1999年の政策をと書いた。2000年8月にゼロ金利をやめ、投票は7対2だった。ボタン「20年先の約束を出す(まだ解けていない問題)」を押すと、遠い先の約束が今日に強く効く形が見える。

ỹt = −(1/σ) Σk≥0 Et(it+k − πt+k+1 − rnt+k)
ỹ
今日のギャップ
i − π
この先の実質金利の見込み
知ってるつもりよく言われる話:金利がゼロになったら、中央銀行にはもう打つ手がない
元の資料では:先の金利の予定を伝える方法が次の手になる。ただし、信じてもらえないと効かない(専門家向け解説40ページ)。
101997〜いま・中央銀行のモデル

中央銀行は、見えない経済の数をデータで見積もる

モデルの中の分からない数や、景気を冷やしも温めもしない金利は、どうやってデータから決めるのか。

1997年、経済学者のロテンバーグとウッドフォードは、モデルの数を本物の経済に合わせて決められると示した。今の中央銀行のモデルには、値札が何か月変わらないかなど、見えない数がある。ベイズ推定は、予想をデータで直して範囲をしぼる方法である。「くじ引きの計算で山をなぞる(MCMC)」を押すと、計算をくり返して山の形をなぞる。

スウェーデン中央銀行のモデルMAJAには、景気をゆらす29種類の出来事が入る。日本銀行のM-JEMも、ベイズ推定を使う。景気を冷やしも温めもしない金利である自然利子率は直接見えない。新しいデータで推しはかり直すが、方法によって答えは大きくばらつく。

p(θ | データ) ∝ p(データ | θ) p(θ)
p(θ)
前もっての見当
p(データ | θ)
その数なら、データがどのくらい出やすいか
p(θ | データ)
データを見たあとの、ありそうさ
知ってるつもりよく言われる話:自然利子率は、測ればそのまま分かる数
元の資料では:直接は見えないため、データから推しはかるしかない。方法によって答えが大きくばらつく(日本銀行の論文)。
112021〜いま・ニューラルネットワーク

経済の計算に、AI(ニューラルネット)をどう使うか

機械学習やAIは、この賞の研究のどこで使われているのか。

ノーベル財団の3つの資料に、という言葉はない。受賞の研究(1978〜2003年)は景気の理論である。今は、そのモデルの答えを計算し、確かめる場面で機械学習が使われ始めている。

これまでの方法は、曲がった関係をまっすぐな線に置きかえるため、金利がゼロより下げられない所などの折れ目を見落とすことがある(専門家向け解説47ページ)。Maliarたち(2021)は、深層学習でモデルを解く方法を出し、借りられるお金に上限がある家の、折れ目のある答えを描いた。「学習をもう一度(でたらめから)」を押すと、ニューラルネットが学び直す。仕組みの式は人が決める。

u′(ct) ≥ β(1+r)Et{u′(ct+1)}
u′
もう1円使った時のうれしさ
β
先のことをどれだけ軽く見るか
r
金利
知ってるつもりよく言われる話:ノーベル賞の理論はAIで作られた/中央銀行はAIで金利を決めている
元の資料では:財団の資料に、機械学習とAIの言葉はない。モデルの計算は、金利を決める材料の1つである(専門家向け解説46ページ)。
121668〜2076・賞の流れ

ノーベル経済学賞は、だれがどうやって決めるか

推薦から授賞式まで、だれが、いつ、何を決め、研究は何年かけてここまで来たのか。

経済学賞は1968年、リクスバンクが300年を記念して作った賞である。ノーベルの遺言にないため、公式ページは(訳)と書く。ただし、選び方はノーベル賞と同じである。

前年の9月、委員会が世界中の研究者に推薦を頼む。締め切りは1月31日。専門家の調査と委員会の報告書を経て、10月にアカデミーが投票し、決まる。推薦者は50年間秘密で、2026年分は2076年ごろ明かされる。「研究の128年」を押すと、1898年から続く研究の印が灯る。

知ってるつもりよく言われる話:経済学賞は、ほかのノーベル賞とは別の選び方で決まる
元の資料では:推薦、調査、投票、発表までの選び方はノーベル賞と同じである。
13いま・自分で確かめる(AOMD)

アジア太平洋の統計で、買い物の増え減りの予測を試す

使う額の増え減りは過去の数では当てられないというホールの考えは、アジア太平洋の国々でも当てはまるのか。

AOMDは、アジア太平洋の49の国と地域の統計を集めたデータベースだ。33の国と地域(アジア太平洋の30と、比べる用の米国・英国・EU)で、今年の1人あたり消費の伸びを、2年前の消費と経済の伸びで予測した。30では「当てられる」という証拠が出なかった。証拠が出た3も、偶然でも出る1.7とほぼ同じだった。

「1年前の数 ↔ 2年前の数」を押すと、「当てられる」と出る国が14から8に減る。年ごとの数は1年間の平均なので、前年の変化がまぎれこむ。証拠がないことは、当てられない証明ではない。

Δct =a+b1Δct−2 +b2Δyt−2 +et
Δc
1人あたり消費の伸び
Δy
1人あたりGDPの伸び
b1
b2 =0なら当てられない
知ってるつもりよく言われる話:予測が当たらない分析は失敗
元の資料では:ホールの考えでは、当てられないことこそ理論が正しいしるしだ(専門家向け解説20ページ)。
おわりに

景気と金利の研究で使われた統計・AIと、まだ解けない問題

受賞の研究は景気の理論で、それを確かめるところで統計が使われた。過去の数や同じ家を追うデータで確かめ、値札のくじや金利のルールを使った。今はベイズ推定なども使われるが、受賞者がAIを使ったわけでも、中央銀行がAIで金利を決めるわけでもない。

まだ解けない問題もある。物価の見込みを落ちつかせるが、いつゆるむのか。遠い先の約束が、計算の上では景気に効きすぎてしまう問題。突然の戦争やパンデミック。一般向け解説は、この考え方は研究の終わりではなく、実り多い研究の始まりだった、と書く。

このページのほかの元の資料(6件。どれも確度つき)
1990年まとめで確認

ウッドフォード1990:外れを見ながら予想を少しずつ直す学び方

ウッドフォードの1990年の論文(学習で信じこむ。受賞理由に挙がる論文ではない)は、人が適応的に学ぶ規則を考え、その規則がロビンスとモンロー(1951)の確率的近似の形をしていることを使って、収束の条件を示した。ロビンス=モンローの方法は、勾配に当てはめると確率的勾配降下法と同じになる(あとからの解釈)。

元の資料2件と確かめた所
  1. Woodford, M. (1990) Learning to Believe in Sunspots, Econometrica 58(2)(1990・元の資料)
  2. Robbins, H. and S. Monro (1951) A Stochastic Approximation Method, Annals of Mathematical Statistics 22(3)(1951・元の資料)
2003年元で確認

値札が一瞬ごとには変わらないから、金利が生産に効く

ニューケインジアン・モデルでは値決めに摩擦があり、値段は一瞬ごとには変わらない。そのため金融政策が実際の生産に大きく効きうる。一般向け解説は、次にあなたの国の中央銀行が金利を決めるとき、判断の材料の一つはこのモデルの計算だ、と書く。

元の資料2件と確かめた所
  1. Popular science background: Microfoundations deliver macro insights(一般向け解説)(Royal Swedish Academy of Sciences(王立スウェーデン科学アカデミー)・2026・PDF 6枚目・元の資料)
  2. Scientific Background: Microeconomic foundations of macroeconomic stabilization(専門家向け解説)(Royal Swedish Academy of Sciences(王立スウェーデン科学アカデミー)・2026・PDF 6枚目 (紙面の番号は4)・元の資料)
2026年10月12日元で確認

2026年の経済学賞は、ホールとウッドフォードに

王立スウェーデン科学アカデミーは、2026年の経済学賞をロバート・E・ホール(1943年生まれ・スタンフォード大学)とマイケル・ウッドフォード(1955年生まれ・コロンビア大学)に贈ると決めた。理由は(訳)。賞金は1200万クローナで、2人で等しく分ける。発表文の見出しは、受賞者は経済の山と谷をならす手助けをした、という意味。

元の資料1件と確かめた所
  1. The Prize in Economic Sciences 2026 — Press release(発表文)(Royal Swedish Academy of Sciences(王立スウェーデン科学アカデミー)・2026・PDF 1枚目・元の資料)
2026年10月12日元で確認

ミクロの土台=家と店の何百万の決定から、景気を組み立てる

ミクロの土台とは、国全体の数だけを上から眺めるのではなく、家計と会社がそれぞれ行う何百万もの決定を下から積み上げて、景気を理解すること。受賞者は、マクロの数どうしの統計的なつながりではなく、この土台の上にモデルを作った。

元の資料3件と確かめた所
  1. The Prize in Economic Sciences 2026 — Press release(発表文)(Royal Swedish Academy of Sciences(王立スウェーデン科学アカデミー)・2026・PDF 1枚目・元の資料)
  2. Popular science background: Microfoundations deliver macro insights(一般向け解説)(Royal Swedish Academy of Sciences(王立スウェーデン科学アカデミー)・2026・PDF 1・2枚目・元の資料)
  3. Scientific Background: Microeconomic foundations of macroeconomic stabilization(専門家向け解説)(Royal Swedish Academy of Sciences(王立スウェーデン科学アカデミー)・2026・PDF 4枚目 (紙面の番号は2)・元の資料)
2026年10月12日元で確認

分かっていないこと:錨・パズル・ブラック・スワン

物価の見通しのがどんな時にゆるむのか、そのとき何をすべきかは、まだ十分には分かっていない。フォワード・ガイダンスのパズル、ブラック・スワン、値札の新しい合意のモデルも残る。一般向け解説は、ニューケインジアンの考え方は研究の終わりの言葉ではなく、実り多い研究の始まりだった、と書く。

元の資料2件と確かめた所
  1. Popular science background: Microfoundations deliver macro insights(一般向け解説)(Royal Swedish Academy of Sciences(王立スウェーデン科学アカデミー)・2026・PDF 6枚目・元の資料)
  2. Scientific Background: Microeconomic foundations of macroeconomic stabilization(専門家向け解説)(Royal Swedish Academy of Sciences(王立スウェーデン科学アカデミー)・2026・PDF 49枚目 (紙面の番号は47)・元の資料)
2026年10月12日元で確認日本

使う額は経済よりおだやか?:高所得の国0.97、中所得の国1.34〜1.69

AOMDの1人あたりの年のデータで、家計消費の伸びのぶれ ÷ 経済の伸びのぶれ を36の国と地域で比べた。1未満(消費の方がおだやか)は15。中央値は高所得0.97、上位中所得1.34、下位中所得1.69。日本0.90、米国0.97。

元の資料1件と確かめた所
  1. APAC Open Marketing Database(AOMD)アジア太平洋の49の国と地域の公的統計(CC BY 4.0)(2026・元の資料)